理想的 4D E-line(Eライン)(別名「ヴィーナスライン」 Venus line)形成 術
E-line(Eライン)(別名「ヴィーナスライン」 Venus line)とは?
鼻尖部と上口唇中央と顎尖部に定規を当てて、それぞれが真横から見て一直線上に全て並ぶ場合を一般的に「E-ライン」と呼ばれています。
このラインから上下口唇共に前方に食み出ると「河童唇」や「タラコ唇」、下口唇のみが前方に食み出ると「受け口」傾向、下顎が前方に突出して超えると「下顎前突」傾向があると見做されがちで、逆にこのラインから上下口唇共に後方に引っ込み過ぎると「魔女顔貌」傾向、上口唇のみが後方に引っ込むと「受け口」傾向があると見做されます。しかしそれらはあくまでも相対的なものであり、程度や並び方にも個性と主観的判断が入ります。特に鼻尖部と顎尖部とはあまり動きが少ない基準点となりますが、上下口唇は伸縮して瞬時瞬時に形状を変える部位ですので、「おすまし顔」でも「笑顔時」でも常に「E-ライン」を満たし続けることは厳密には不可能です。
当院では、横から見て「おすまし顔」で限りなく「E-ライン」にしつつ、笑顔も美しく見えるデザインをオーダーメイドで行っています。これを当院では「理想的な4D E-ライン形成」と呼んでいます。
E-line(Eライン)を整える、または形成するにはどんな方法があるの?
大別して①鼻尖形成、②口唇形成、③顎尖部形成があります。(尚、下顎前突症例でのセットバック手術の様な骨削りを伴う手術はハイリスク手術なのでここでは除きます。)①の鼻尖形成では、E-lineの基準を上口唇と下顎に合わせた場合にE-lineよりも鼻尖部が食み出てしまう時、鼻尖部を低くするか大抵はUp nose(アップノーズ)にする手段が候補になります。
今度は逆に、 E-lineを上口唇と下顎に合わせた場合にE-lineよりも鼻尖部の高さが不足している時、鼻尖部を高くするか大抵はDownnose(ダウンノーズ)にする手段が候補になります。
より美しく・若々しく見せるには 頬下部のタルミを脂肪吸引でスッキリさせると口角や鼻翼根部が真横からも見える様になります。
次に、②の口唇形成では、E-lineの基準を鼻尖部と下顎に合わせた場合にE-lineよりも上下口唇の何れかが食み出る「河童唇」や「タラコ唇」の様な形状の時、口唇を薄くする手術や(脂肪注入やプチ整形が原因の場合には)溶解注射または穿刺排出による口唇の減量施術があります。一方でE-lineの基準を鼻尖部と下顎に合わせた場合にE-lineよりも口唇の厚みが不足している「魔女顔貌」の様な形状の時や上口唇が薄く「受け口」の様な形状の時には、上下口唇の何れかまたは両方を厚くする施術が候補になります。
最後に、③の顎尖部形成では、 E-lineの基準を鼻尖部と上口唇に合わせた場合にE-lineよりも顎尖部が食み出る様な形状で骨削り手術を避けたい時、顎先端の脂肪吸引によって顎のボリュームを減量させる方法があります。
今度は逆に、E-lineの基準を鼻尖部と上口唇に合わせた場合にE-lineよりも顎尖部が引き込む様な形状で下顎骨スライド手術を避けたい時、※Sure derm(シュアダーム)によるアゴ形成術(下記リンク記事の1例目をご参照下さい)や
頬下部の脂肪吸引&アゴ先端周囲への脂肪注入による形成術等の方法があります。
上記①~③の方法に加えて、Eラインを更により美しく・若々しく見せるには 頬下部のタルミを脂肪吸引でスッキリさせると一層効果的です。口角や鼻翼根部が真横からも見える様になり、他の美の指標条件であるVラインや下顎骨ラインも全て同時に満たされるため、理想的な美を引き出すことができます。尚、理想的とはいっても画一的な美ではなくそれぞれ異なる貴方らしさを保つ個性の美が、当院では完全オーダーメイドでデザインできますので、どの様に実現しているかを下記の記事で是非ご確認頂ければと思います。
※Sure Derm(シュアダーム)とは?
1.ヒト由来の人工コラーゲンで作成されています。アメリカや韓国では20年以上も使用され、FDA(アメリカ食品医薬品局)の認可も受けています。過去に重篤な合併症やアレルギーの報告はございません。
2.生着率20~30%の脂肪と比較して、50~80%の高い組織残存率を見込めます。挿入後1年以内に自己組織化し、シリコンプロテーゼやゴアテックス、プチ整形素材よりも自然な仕上がりになります。
3.オーダーメイドカットデザインができ、鼻の高さ(厚み)も調節できます。滅菌パックから取り出すとボードの様に硬いですが、生理食塩水に浸すと湯葉の様に柔らかくなります。術後レントゲン撮影時にも写りません。
Sure Derm(シュアダーム)は、美容整形素材の研究・開発をリードする韓国の一流メーカー「HANS Biomed」社によって開発されたヒト由来コラーゲン製品です。アメリカや韓国では20年以上の実績があり、FDAに認可されています。シュアダームを生体内に移植すると、コラーゲンファイバーの網目構造の中にご自分自身の線維芽細胞や免疫細胞等が入り込み、自己組織に創り変えていきます。組織に対するボリューム増大効果は個人差や部位差がございますが、脂肪よりも高い50~80%以上の生着率が見込めます。特に傷跡や陥凹部の真皮の再生には効果を発揮します。(当院では幹細胞を用いた別の技術で世界で初めて生体内で自己細胞を増殖させる手術にも成功しています。)
Sure Dermによる鼻やアゴの形成は仕上がりが非常に良く、プロテーゼ抜去後の脂肪注入よりもSure Dermによる形成が当院では主流になっています。それは、抜去直後のDead Spaceには脂肪が生着しづらく抜去創から注入脂肪が漏洩することがあるからです。
Sure Dermの特徴として、
等の利点が数多くあります。
但しL型プロテーゼを抜去し置換により同時形成する場合、 Sure Dermは鼻尖部をピノキオノーズの様に極端に高く形成・維持させる素材として単独では不向きですが、鼻尖軟骨切除 & 再移植をハイブリッド併用すると尖ったような鼻尖部を形成することもある程度可能です。
当院式 表面(鼻中隔根部や上口唇)に一切傷をつけない完全CLOSE法 人中短縮術
「人中」とは?「人中短縮」って何?
人中とは鼻中隔下縁から上口唇上部に跨る生理的構造の溝のことです。外傷や口蓋裂等の先天疾患が無ければ鼻から上口唇まで垂直に伸びていますが、油断して弛緩していると「鼻の下が伸びている」等と揶揄されることもあるところです。この長さが、他者または自身の他のパーツとの位置関係で相対的に長いか、見方によってはバランスが悪いとお悩みになっている方は、この人中の長さ(=上口唇上部の長さ)を短くしたいと考える様になり、そのご希望に沿って発展した美容医療の施術や手術法を一般的に「人中短縮術」または「人中を短くする手術」として呼ばれる様になった歴史的背景があります。
従来の人中短縮術は下記の2通り+α!
従来の人中短縮術は主に①上口唇上部に切開線をつける場合と②鼻中隔根部から両側鼻孔下縁に沿って切開線をつける場合があり、その切開線を曲線にするなどの工夫がされるのみに留まっていました。また、人中短縮効果がある方法としては③鼻中隔延長や④上口唇を(ヒアルロン酸や脂肪注入などで)厚くする手法がありました。鼻中隔を切断するOPEN法や傷跡が目立って残ることを厭わない場合(上記①②③)や他に方法が無い場合には、被手術者は生涯傷跡に苛まれ続けるリスクを背負うことになっていました。
表面に目立つ傷痕が残る従来法の人中短縮術で失敗されるとこうなります!
上記①上口唇上部に切開線をつける手術②鼻中隔根部から両側鼻孔下縁に沿って切開線をつける手術③鼻中隔を切断するOPEN法、または鼻翼外側に傷をつける手術を勧められた場合、その担当医がどんなに名医で有名でも、或いは過去の症例実績がどれほど素晴らしく自然で美しく見えたとしても、決してその様な手術は即断して受けないで下さい。現在では優れた代替法がございます。有名医師や鼻専門の医師の術後でさえ当院で鼻形成後の修正をした方の中には、当院の術前初見において、元よりも著しく醜形となっていた方が数多くいらっしゃいます。これではいつまで経っても「顔パンツ」(=マスク)を脱ぐことはできません。
鼻中隔延長手術で失敗されるとこうなります!
鼻中隔を切断するOPEN法、または鼻翼外側に傷をつける手術、L型シリコンやゴアテックス・豚軟骨の移植、自己耳介軟骨や肋軟骨移植術を勧められた場合、その担当医がどんなに名医で有名でも、或いは過去の症例実績がどれほど素晴らしく自然で美しく見えたとしても、決してその様な手術は受けないで下さい。現在では優れた代替法がございます。有名医師や鼻専門の医師の術後でさえ当院で鼻形成後の修正をした方の中には、当院の術前初見において、元よりも著しく醜形となっていた方が数多くいらっしゃいます。
当院オリジナル「表面に傷をつけない人中短縮」の新技術とは?
当院の新技術「表面に傷をつけない人中短縮術」とは、簡単に言えば従来の人中短縮術の内上記②の技法を更に進化させて、傷跡を全て鼻腔内で納めてしまう方法です。ある一定以上のレベルの医師なら「鼻中隔根部を下方に移動させなければ「人中」そのものは短縮できない筈」と反論するでしょう。その考えは確かに私にも長年あり、実はそれ以上の工夫が必要だったのです。先ず、鼻腔内に切除ラインを設定する分、切除面積が限られ牽引力も遠隔になるためリフト力は当然下がり後戻りの率も高まります。加えて、鼻中隔そのものを下げなければ「人中短縮」とは言えません。確実に短縮するにはその隠れた内部創からのアプローチで人中上部の一部を鼻中隔に4D転換させる必要があるのです。初期の新技術の欠点を補う手法が2021年に開発できました。傷跡は全て鼻孔内で収めることができる上に、後戻り防止の秘策と更に効果を引き出す手術のバリエーションがその後幾つか備わりました。絶対に傷跡を表面に残したくない方への術式の選択肢となります。本術式の詳細は下記リンクをご参照下さい。
「表面に傷をつけない人中短縮術 and / or E-line形成法」とは?
当院の推奨する表面に傷をつけないもう一つの人中短縮術とは、上口唇を(ヒアルロン酸や脂肪注入などで)厚くする技法です。
但し、この技法を適応させるには適応基準の様な見立てが必要になります。例えば、上口唇をそれまで以上に膨らませたくない方、既に上口唇がある程度前方に突出しているか捲れ挙がっていて、膨らませれば却って美容を損なう恐れがある方、注入系の施術を避けたい方等には適応がありません。寧ろ上口唇が元々薄く、上口唇に厚みを持たせた結果として人中も短縮して見える様になることを最初から御希望されている方には一石二鳥の施術になります。その場合留意しなければならないのは、正面から見て上口唇の形状が自然で左右対称である条件を満たすことを当然としながらも、横から見た時のE-line(Eライン)(別名「ヴィーナスライン」 Venus lineともいう)をも同時に満たした方が望ましいでしょう。(必ずしも絶対に満たさなければならないということはありませんが、黄金比と並んで古今東西(世界的または普遍的)の横顔美人指標の一つとされています。)
一線を超えて上下口唇を厚くしすぎてしまうと、先日水曜日のダウンタウンで放送された「久しく見ていない女タレントが死ぬほど整形していても指摘しづらい説」で新山千春さんに施していた派手な特殊メイクの様になってしまい、周囲からは失笑またはドン引きされてしまうでしょう。
耳介軟骨・肋軟骨・腸骨移植がNGな理由と背景
人工物やシリコンでは異物応答反応によって術後数ヶ月~数年以内に被膜拘縮による変形や硬化、位置異常等の諸問題が生じる可能性が高く、穿孔・露出・感染・壊死等の重篤な合併症も少なくありません。しかし鼻の形成術において人工物やシリコンを使うことを避けようとすると、今度は手段や方法はかなり限られてきます。耳介軟骨・肋軟骨・腸骨等の自己軟骨や骨は、自家移植後、組織厚があるため中心細胞への血流遮断or血行不良等により壊死が生じることも少なくなく、人体にとって壊死組織は異物として処理されようとします。一方で、耳介軟骨等を粉砕して挿入する手技であってもやはり多発的壊死塊が生じれば、却って掻把困難になります。何れの場合も数か月から数年を経て異物応答反応と呼ばれる線維化・肉芽化・石灰化が生じ、やがて硬化・肥厚化・変形・皮膚穿孔・露出・慢性の発赤・変色・引き攣れやツッパリ感等の後遺障害となって、更に時間が経つ程に難治性へと移行してゆくこともしばしば見受けられます。つまり、自己組織や細胞も壊死が生じれば全て「異物」となり、ゴアテックスやシリコン等の異物と同等かそれ以上のリスクを背負ってしまうことになるのです。ですので当院ではこれらの術式は採用しておりません。
当院の術式、または上記術式の修正治療は下記リンクよりご参照下さい。
骨削りしない Vライン&下顎骨ライン形成術
顔面輪郭でのV-line(Vライン)とは?
正面から見た顔面輪郭において、下顎骨縁のフェイスラインがV字に近い場合に一般的に「V-ライン」と呼ばれています。一般的に卵型輪郭の下部のみを指して「V-ライン」と呼ばれることもあります。Vの形状をどう輪郭線に当て嵌めるのかもVの構成角度にも明確な定義や厳密な条件はありません。確かに「V字線」だとは言っても文字通りの直線的なV字のフェイスラインだと却って人工的で不自然な輪郭になるので、必ずしも直線的なVの形状を指しているわけではなさそうです。しかしだからといって逆に「U字」なら丸顔輪郭に近づくため、適度な軽い曲線要素を含んだV字がやはり理想的です。その理想的なV字輪郭線を満たすには、「左右差が無いこと」「タルミが無いこと」「凸凹が無いこと」「下顎骨ラインがうすく見えること」「エラが張っていないこと」「皮膚疾患が無いこと」「笑顔時にあまりシワが無いこと」「他の四角や丸等の形状で輪郭を表すよりもV字表現が適切であること」「V字の頂点が顔面中央線の軸と一致して顎尖部の延長線上と一致すること」等が基準になりますが、これらはあくまでもイデア(理想追及)的な視点です。
当院では、 正面から見た「おすまし顔」で限りなく卵型または御本人様の御希望や個性に合わせた「V-ライン」を目指しつつ、笑顔まで動的に美しく見えるデザインをオーダーメイドで行っています。これを「理想的な4D V-ライン形成」と呼んでいます。
顔面骨削り手術で失敗されるとこうなります!
骨削りやセットバック等の手術は費用だけでなく、不可逆的な後遺障害が発生しやすい大掛かりな手術です。顔面神経損傷による永続的な表情筋群の麻痺、三叉神経損傷による感覚鈍麻や痺れ、望まない部位の亀裂骨折の波及、咬合障害、左右差、万一の深部感染、そしてタルミや陥凹、シワ、口角下垂等です。当院では、ハイリスクである骨削り手術の代替法も幾つかご提案しております。貴方のお顔の替わり(スペア)はありませんので、目的が叶うならより適切な手段を選択して下さい。
脂肪吸引の中でも実は顔面の脂肪吸引が最も難易度が高い
貴方の元々の顔面の形状(骨格や筋肉を含む)や皮膚のコンディション(ニキビや毛穴、肌理等)、組織組成(脂肪だけでなく線維組織)、皮膚と真皮の張り感や加齢シワとの関連に加えて、貴方が過去にどの様な施術を受けてきたのか、受けていた場合の現状の問題点がどの程度どの層で生じているのか、更に貴方が口頭で仰る理想の仕上がりも詳細まで全て計算に入れて、恰も人工知能の様にmm以下単位でデザインし、一度の手術で御本人様の御希望通りに完成させる技術が問われているからです。つまり要所要所で吸引しすぎても取り足りなくても、後遺障害を残してもダメなのです。
近年、フェイスリフト手術は何故NGになったの?
私が美容外科医になり始めた2002年頃には吸収糸リフトもなければレーザー機器も未発達だったため、まだ(コメカミリフトやミニリフト・前額リフトやSMAS縫縮併用を含む)フェイスリフト手術が比較的盛んに行われていました。私の師匠浅見先生もその師匠の高須先生も、美容整形業界では代々技術伝承がなされて症例実績もある程度順当に積み重ねられていました。美容外科学会においても高須先生がミニリフト手術をライブで発表されていた程です。また顔面や下顎のタルミに対しては脂肪吸引による効果も少なからずあり、フェイスリフト手術と脂肪吸引を組合わせる先達の医師もいらっしゃいました。
しかし、美容整形の成書にも形成外科の手術書にも当初からフェイスリフト手術には不可逆的な合併症のリスクが多く記載されており、外科医は自身の技術の優劣だけでそれらのリスクを回避しなければならない状況にありました。曰く、縫合不全・皮弁壊死・感染・顔面神経麻痺・三叉神経損傷・耳朶の変形・毛髪の脱毛・瘢痕拘縮・肥厚性瘢痕・顔面の不自然な引き攣れ・・・等です。医学書にはこれら重篤な合併症を(どんな医師であっても)「100%回避できない」と記載されています。つまり、技術の優劣以前にこの手術法そのものに重篤で不可逆的なリスクが常に内在しているのです。フェイスリフト手術しか希望を叶える方法が無かった時代には、担当医師も患者も毎回「危険な賭け」をせざるを得なかったのが実情です。
その一方で、そんな思いまでして受けたフェイスリフト手術の作用持続も半永久的ではなく、10年前後でタルミが次第に再発してきます。
縦しんば上手くいっても通常のフェイスリフト手術では譬えSMAS縫縮を施していたとしても頬下部しかリフト効果は無く、所謂「中顔面」と言われる頬上部のリフト効果は乏しくなってしまいがちです。つまり、ほうれい線(nasolabial fold)やゴルゴ線(インディアンライン、mid-cheek-groove)には思う程の効果が出ないのが実情です。当院ではその中顔面の若返りや笑顔時のほうれい線でさえ半永久的に改善させる技術がございます。
また、過剰にリフトされてしまうと今度は口角が過牽引されてしまって口唇の形状が常に「イー」という表情方向に引っ張られ、「ウー」の表情がしづらくなるというジレンマがあります。中顔面にも効果を出そうとすれば耳朶上部の側頭部を切除しなくてはいけなくなり(ミニリフトやコメカミリフト等)、瘢痕部の頭髪が禿げる等のリスクとの引き換えになってしまいます。現在では、術式そのもののパラダイムシフトや選択肢の増加があり、フェイスリフトをしなければならない状況が随分減少しているのです。
切らない&半永久効果の頬~下顎のタルミリフト術
フェイスリフト以外で下顎のタルミに有効な方法は?
2005年前後にはSS-ケーブルリフトや、ロシア人シュラマニーチェDr.により顔面のタルミを比較的簡単にリフトできる特殊フェザー系リフト糸「WAPTOS」や「APTOS」が発表されて以来、軽度から中等度のタルミに対してはリフト糸によるフェイスリフトが次第に一般的なものになってきました。ハイリスクハイリターンのフェイスリフト、またはリフト効果を殆ど出せないプチ整形しか無かった当初は、ローリスクミドルリターンの技法として画期的でした。しかしリフト糸の素材や本数、担当医師の挿入技術等によって効果の程度と作用期間には千差万別の差が出てしまう側面もありました。効果が無いか満足いかない場合には結局他の施術に移行するしかありません。
一方で、熱光線で皮下組織のコラーゲン層を熱変性させてスキンタイトニング効果を引き出す各種レーザー治療やタルミにも有効なダーマローラー等も普及してきました。最近では体外式超音波照射とリンパマッサージ効果を組合せたHIFU(ハイフ)施術も登場し、エステ感覚でできる手軽さもあって被験者が増加傾向にあります。一方で、下顎のタルミが軽度で皮下脂肪の厚みがそれ程ないタイプ(痩せているタイプ)の方には、下顎の脂肪吸引をせずとも脂肪注入や脂肪幹細胞注入だけで半永久的にリフトアップさせる技術もございます。
糸リフトやレーザー、HIFUで下顎のタルミは本当に永続解消するのか?
実は何れの場合も1年程度の寿命しかないタンパク質(フェザーリフトなら「コラーゲンチューブ」、熱変性なら「萎縮したコラーゲン」、針刺激なら「肥厚化したコラーゲン」)が存在し続ける期間でのみ作用が持続しません。 HIFU(ハイフ)施術もSMAS層への熱変性機序なので、やはり作用持続期間はせいぜい数ヵ月~1年程度で一時的です。 HIFU(ハイフ)は美容医療初心者またはごく軽度の下顎・頬のタルミの方々には向いている施術ですが、万人に適応があるわけではありません。特に皮下脂肪の厚みのあるタイプの二重アゴの場合には、頸部の動きや姿位によってはフェザー系リフト糸が過負荷により外れやすくて萎縮が熱傷後の瘢痕の様に引き攣れ、肥厚化すれは更に二重アゴが分厚く目立つというジレンマに陥ることも時折見受けられました。少なくとも下顎のタルミに対しては、頸部をどう動かしても皮下組織が面で下顎に対して均一にしかも薄く密着した状態を創り出さなければ、決して解消しないと私は以前よりずっと考え続けておりました。美容外科医歴約20年を経て現在では、頬下部~下顎の適切な脂肪吸引に加えて、脂肪幹細胞を用いた再生医療と4Dハイブリッドで組合わせることにより、永続的で低リスクのナチュラルに仕上がる最高級の若返り法が実現しています。
頬・下顎のタルミリフト術 一覧(特徴・効果・持続時間・リスク等)
※下記の表は、横スクロールでご覧頂けます。
体外式超音波 HIFU等 | レーザー系 | 各種リフト糸 | 脂肪溶解 メソセラピーや氷融解法等 | 脂肪吸引 | フェイスリフト | |
---|---|---|---|---|---|---|
効果持続期間の目安 ※個人差や部位差あり | 機器や照射頻度等により 異なる。数ヶ月~半年 | 機器や照射頻度等により異なる。 平均1年程度 | 素材や組織状態・技術に より異なる。 平均1年前後。 | 製剤により異なる。 一部半永久的 リバウンド可能性有 | 機器や技術により異なる。 永久効果。 リバウンド可能性稀 | 切除分は半永久的。 数年~10年前後でタルミ再発 |
メリット・特徴 | 安価・初心者向き ダウンタイム殆ど無し エステ感覚 | 比較的安価 ダウンタイム短期間 エステ感覚 | 比較的安価~やや高価 ダウンタイム数日間 | 安価・局所向き・減量効果のみ ダウンタイム数日間 | ローリスク・ハイリターン 減量+タルミ萎縮効果。 切除不要 | 同時脂肪吸引可。 同時シリコン挿入可。 高度なタルミに適応 |
デメリット・リスク | 脂肪過多や高度なタルミに 不向き。高リバウンド率 | 熱傷・色素沈着等。高度なタルミ に不向き。高リバウンド率 | 引攣れ・陥入等。高度なタルミに 不向き。高リバウンド率 | 注射後の腫脹や炎症反応等。 溶解後タルミ発症 | 内出血・炎症等。医師技術の 差が大。比較的高価。 | 感染・壊死・麻痺・耳朶変形等 不可逆的ハイリスク。高価 |
総合評価 (3匹の子豚に喩えて) |
二重アゴの厚みと下顎のタルミを一気かつ半永久的に無くす方法は?
結論を先に申し上げると、脂肪吸引しかありません。しかし他院による下顎の脂肪吸引術後の修正を担当するにつけ「元よりも下顎のタルミ(二重アゴ)が酷くなった」という方も少なからず見受けられました。故に単に脂肪吸引という安易な発想ではなく、「余剰皮膚を切除しなくても綺麗にタルミが下顎に縮みながら張り付く特殊な脂肪吸引」を開発する必要がありました。それに対しては、開発当初より私の過去の経験からある程度の「勝算」がありました。下顎の余剰皮膚は下顎の範囲だけでは解決しないこともしばしばあり、下顎骨ラインを跨って頬下部から耳朶前方に至る一連の皮膚ごとスライドアップしたリフトまで計算に入れる必要があります。そしてその計算通りのデザインを施したとしても、今度は取り残しなどの吸引ムラが無く、尚且つ伸展しきった余剰皮膚を均一に縮小させる様な特殊な技術が必須になります。
例えば同じVASERを使っても何故効果に差が出るのか?
VASER機器を導入する以前から当院ではそのデザインおよび専用技術の開発と手応えを元に(当時の標準脂肪吸引機器であるLEADを用いて)独自に進化発展させて参りましたので、2009年1月にVASER初導入後もスムーズに技術導入ができておりました。しかも当時はまだDr. Alfredo. Hoyosを筆頭にVASERの国際指導医の方々が顔面の脂肪吸引をしておりませんでした。認定医を取得した翌月の2009年2月に、日本のカニューレ専門メーカーにVASER機器に取付可能な顔面用極細カニューレを特注してVASERのテクノロジーを顔面や下顎の脂肪吸引にも応用させたのは、実は私が世界で初めてでした。更に、個別の組織状態に合わせたVASERの吸引圧微調整力や超音波モードの適応等を組合せて、他院では決してできないレベルのオーダーメイド吸引が可能となり、今では(フェイスリフト不要の)切らない下顎や頬下部の半永久的タルミ解消手段の一つとして当院の標準術式になっています。
鼻整形・形成修正でのNG手術とは?
- OPEN法や外側切開法を薦められる or 希望していない手術を薦められる
- シリコンやゴアテックス、リフト糸の挿入・異種動物軟骨移植を勧められる
- 耳介や肋軟骨(粉砕しても凸凹・拘縮・石灰化リスク有)移植を勧められる
- 貴方の鼻の皮膚伸展度に合わない程の挿入物を希望または挿入される
- 硬くなった壊死軟骨や癒着、肉芽等をそのままにした状態で修正される
- 抜去と同時にヒアルロン酸や脂肪注入(漏出変形リスク有)を薦められる
- 不溶性Filler注入を勧められるもその医師が万一の場合に除去ができない 等、どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!
口唇や人中の整形・形成修正でのNG例とは?
- 外側(上下口唇外縁や鼻根部~鼻孔下縁ラインでの)切開または切除法を勧められる
- 希望していない手術を勧められるor同一部位に切開と注入の同時手術を勧められる
- 貴方の口唇の皮膚伸展度に合わない程の大量注入物を希望または注入される
- 注入時にデザインをせずに注入されるor途中チェックせずに一気に注入される
- 不溶性Filler注入を勧められるもその医師が万一の場合に除去ができない
- 注入後に変色や痛覚異変、腫脹の増悪や熱感等があっても診てくれない 等、どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!
顔面脂肪吸引修正or注入でのNG手術とは?
- 吸引後の陥凹部の触診 or 皮膚の伸展度をシミュレーションしない
- 吸引部の陥凹の原因が、癒着なのか取りすぎなのか判断を間違う
- 吸引部に異物の残存があるか確認せずに脂肪注入を勧められる
- 陥凹部にはヒアルロン酸等のFillerの注入しかないと断言される
- メスでタルミ切除 or フェイスリフト手術しか方法がないと断言される
- 削られた部位・コメカミや顎等にシリコン等の異物挿入を勧められる
- バッカルファット除去・レーザー照射・Filler注入等を先ず勧められる
等、上記どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!