ダウンノーズとは?
ダウンノーズ(Down Nose)とは、お顔を横向きで見た際に鼻先(の頂点)が相対的に下を向いている状態などを指します。
(対義語:アップノーズ 類似語:下垂鼻・魔女鼻・矢印鼻など)
症例① 29歳 女性

他院手術歴 27歳時(2013年)東京ローカル美容整形医院にて小鼻縮小術と I 型プロテーゼを挿入術を受けた |
希望デザイン 鼻根部がすこしナナメになっているのが気になる。プロテーゼのせいで拘縮が起こり、上向きになった鼻先を下げたい。 鼻スジも低くなってきたように思うので、ついでに少し高くしたい。 |
方法 完全CLOSE法にてシリコンプロテーゼ抜去 & Sure Derm置換術 |
Dr.コメント 2015年10月の症例です。デザイン上、緑色で描かれている部位は硬化して拘縮とシコリが認められていた部分で、I 型シリコンが当初ツッパリ棒の様に鼻尖を下げていた筈ですが、術後数ヶ月~数年でシリコンの周囲に生じてきた繊維性の被膜が拘縮を起こしてきたために、鼻スジが術後から次第に低くなり、鼻尖も上向きに引き攣り上がってきたのではないかと思われます。 一方、置換素材のSure Dermはシリコン程のコシが無くてツッパリ棒の役割を果たしませんが、鼻尖先端まで剥離スペースを設けて充填させることにより、鼻尖に不用な負荷をかけることなく下方に引き延ばすことが可能です。 人工真皮(Sure Derm)は柔らかい素材なので自然に仕上がり、将来的にも穿孔や硬化の心配も無く、術後の慢性的な疼痛や発赤・変形なども来しません。レントゲンにも映らず、鼻をかんでも痛くなく、6~12ヶ月で自己組織に置換わります。 |
症例② 21歳 女性

他院手術歴 18歳時(2008年)大手全国展開の美容整形医院にて、鼻背にレディエッセを注入され、同時に糸で結紮するだけの鼻尖縮小術を受けた |
希望デザイン 鼻尖(ダンゴ鼻)を細くして丸い鼻の穴の形も改善し、鼻筋までスッキリと通したい。 |
方法 1回目:完全CLOSE法にて 鼻尖軟骨切除&再移植術 TypeⅢ 2回目:完全CLOSE法にて 隆鼻と鼻尖形成とダウンノーズ目的に人工真皮(Sure Derm)挿入 ※御本人様による術中確認と判断で、デザイン以外の鼻背部にも追加挿入(計3枚) |
Dr.コメント 2016年12月の施術症例で術前写真もデザインも2回目の時のものです (過去の手術報告は既に別の記事にて掲載されています)。 1回目の手術で「鼻尖軟骨切除&再移植術 TypeⅢ」を行っていたため御希望通りのアップノーズになってはいましたが、今度は鼻スジを高くしつつ挙上した鼻尖を下げたいとの御希望に変わったため、上記の手術に至りました。 当院では局所麻酔で手術を行う方(術中の状況を見るのに抵抗がない方は全員)には、鏡で術中確認しながら(美容室でヘアカットする様な感覚で)オーダーメイドや微調整をすることが可能です。 一般的にダウンノーズにする手術では、主に鼻尖部の皮膚の伸展度や内部組織の状況などによって下降度に限度があります。尚、シリコンや肋軟骨などを用いて無理に「ツッパリ棒」の様に下降させられてしまうと、高確率で鼻尖組織の壊死や穿孔が生じるので当院ではNG指定しています。 |
症例③ 36歳 女性

他院手術歴 1998年12月に大手全国展開美容整形医院にてL型プロテーゼを挿入された 2012年5月頃より鼻の奥の痛みや違和感、鼻背部の腫れなどが出現したため耳鼻科で精密検査を受けたが、(副鼻腔炎などの所見も見当たらず)原因が不明だった |
希望デザイン 鼻の中に痛みがありプロテーゼを抜去したいけど鼻の高さは残したい。 抜去後の拘縮やこれ以上のアップノーズは避けたいが、もうこれ以上何も挿入したくない。 |
方法 隆鼻プロテーゼ抜去術 & クローズドカプスロトミー(術後 ギプスにて目的に叶った特定の圧迫固定法) |
Dr.コメント 2012年7月にシリコンプロテーゼを抜去した症例です。 当初、両鼻腔内の慢性疼痛や違和感、鼻背部の腫脹に苛まれていたため、耳鼻科を受診すると副鼻腔炎(蓄膿症)等を疑われて精密検査を受けていらっしゃいましたが、画像検査や血液検査でも明らかな異常が認められず、最終的に13年以上前に挿入したシリコンが原因ではないかと疑われて当院の御来院に至りました。シリコン抜去した後に全ての不定愁訴が無くなったので、結果論ですがやはりシリコンの遅発性異物応答反応が原因であったと考えられます。初診から「もうこれ以上何も挿入したくない」と仰っていたため人工真皮も用いませんでしたが、問題は「抜去後の被膜拘縮による低鼻と過剰アップノーズの発症」でした。つまり抜去だけでは元の鼻に戻るとは限らない問題です。術中、被膜を可及的解除しながら術後の(特定法の)ギプス固定でそれらの問題を回避しました。 |
他の症例はこちらの2例目を御参照下さい↓
❶「ダウンノーズにする手術」が向いている鼻とは?
ダウンノーズにする手術の目的や適応には主に下記の様な動機や理由があります。
❷ ダウンノーズにする手術にはどんな方法があるの?
現在、形成外科や鼻専門医院で行われている殆どの手術が下記の理由でNGです。
従来、L型(シリコン)プロテーゼをツッパリ棒の様に挿入して鼻尖部を下方に伸ばす術式もありましたが、自然穿孔や鼻尖皮膚の壊死、シリコンの歪み等が生じ易い問題が多発しました。
やがてI型のプロテーゼが主流になっても、鼻尖部の殴打等によってそれらの問題が発症し得るので、I型プロテーゼの下方断端(鼻尖部や鼻中隔)に耳介軟骨や肋軟骨を移植して補強する様なハイブリッド手術が登場し、鼻尖部を糸で結紮する手法なども出現してきました。
しかし今度は、鼻尖軟骨や移植軟骨片の時限的壊死による鼻尖部の硬化や変形、慢性発赤や疼痛等の複雑な問題(自家軟骨を用いた鼻孔縁下降術も同様です)が増える様になってきました。
大抵オープン法でされるため、目立つ瘢痕や鼻孔の変形、感染や拘縮など、失敗されれば却って(元の鼻にも戻せない)醜形になる度合いが(シリコン時代よりも)一層増してきました。つまり、殆どの主流の手術はハイリスクであるのが現状です。
❸ 最新の「ダウンノーズにする手術」はどんな手術?
上記②で挙げた従来法はどれも、重篤で複雑な合併症を引き起こす可能性があるため、手法としては不完全です。術直後の一時的な効果に満足されていたとしても、数週間から数年の後に後遺障害が発症することも少なくありません。
諸問題を解決するための満たすべき条件は、オープン法で行わないこと、シリコン等の生体非適合素材を用いないこと、(将来細胞レベルで壊死を生じ得る)耳介軟骨や肋軟骨を用いないこと、(クローズ法でも)糸で結紮するだけの安易な手法は選択しないことです。
当院の最新式「ダウンノーズにする手術」は、完全クローズ法にて鼻尖軟骨トリミングオーダーカット&必要時再移植術の併用(鼻尖軟骨は薄くて血流再開されやすく壊死が生じにくい)or鼻尖部への最適化した人工真皮(Sure Derm)挿入術です。