症例① 21歳 女性
他院手術歴 18歳時(2008年)大手全国展開の美容整形医院にて、鼻背にレディエッセを注入され、同時に糸で結紮するだけの鼻尖縮小術を受けた |
希望デザイン シリコンもプチ整形も嫌。鼻尖(ダンゴ鼻)を細くして丸い鼻の穴の形も改善し、鼻筋までスッキリと通したい。 |
方法 完全CLOSE法にて 鼻尖軟骨切除&再移植術 TypeⅢ |
Dr.コメント 2011年3月に手術をした症例です。丸いタイプの鼻孔は、鼻尖軟骨をうまくトリミングデザイン除去することによって、適度に細く形を変えることが可能です。 大多数の医院で採用されがちな「鼻孔の形を変えたい」からといって小鼻縮小手術を選択されてしまうと、却って丸い形が強調されるか三角形の鼻孔になってしまいがちです。特に外側切除式の小鼻縮小術をされてしまうと、傷跡が目立ち、呼吸がしづらくなり、笑顔時には潰れたような鼻になることも少なくありません。また鼻尖軟骨切除といっても、切除過多も切除不足もダメで、術中判断でトリミングする技術が最も重要です。 尚この方の場合、前医で受けた鼻尖結紮法の鼻尖形成効果は殆ど無かった様です。そのためか、(皮肉な結果ですが)鼻尖軟骨も運よく割れずに再移植に用いることができました。 |
症例② 24歳 女性
他院手術歴 20歳時(2007年) 隆鼻目的でヒアルロン酸を注入されたが、その2年後にヒアルロニダーゼで溶解した 24歳時(2011年) 隆鼻目的でRADIESSEを注入されたが、余計に鼻が大きくなり自分の理想から遠くなった |
希望デザイン 鼻先を細くしたい。プロテーゼや鼻先に何かを加えるだけの手術は嫌なので、ボリュームを形よく減らしたい。 |
方法 完全CLOSE法にて 鼻尖軟骨切除&再移植術 TypeⅢ |
Dr.コメント 2012年2月に手術をした症例です。三角タイプの鼻孔も外向きタイプの鼻孔も、鼻尖軟骨をうまくトリミングデザイン除去することによって、適度に細く形を変えることが可能です。尚、鼻柱や鼻孔縁の皮膚の伸展度と鼻尖軟骨の大きさや周辺組織の接合度合等によりますが、fillerを用いたプチ整形では鼻孔の形を大きく変えることができません。また、このタイプの鼻孔に「鼻孔縁下降術」を不用意にされてしまうと、ダンゴ鼻が却って大きくなってしまいがちです。 御本人様の御希望と術式のマッチング・術前からの見極めが失敗しないための重要なpointです。ダンゴ鼻を細くすることと小鼻縮小が同時に叶えたいときも本術式の適応になります。 他の記事「完全クローズ法でダンゴ鼻の解消!編」や 「完全クローズ法で小鼻縮小&ダンゴ鼻の解消!編」等もご参照下さい。 |
症例③ 20歳 男性
他院手術歴:なし |
希望デザイン 鼻にコンプレックスがある。正面から見た鼻の穴の形を内向きに細くして、鼻先が丸いのを細くして高くしたい。 |
方法 完全CLOSE法にて 鼻尖軟骨切除&再移植術 TypeⅢ |
Dr.コメント 2011年3月に手術をした症例です。三角~四角タイプの鼻孔で典型的な外向き型でしたが、男性であったので鼻尖軟骨は比較的大きく厚みのあるものでした。再移植には好都合であったので、TypeⅢ(鼻尖を高くする柱として用いるための移植)の適応となりました。 尚、鼻尖軟骨切除では傷跡が生涯目立ってしまうOPEN法はNGであることはもちろん、切除過多も切除不足もダメで術中判断でトリミングする技術が最も重要です。しかも、再移植を想定されていた場合ならそれに用いるため、割らずに一枚板で摘出するテクニックを要します。 一方で移植片として用いる鼻尖軟骨は、他の耳介軟骨や肋軟骨と比較して厚みが薄く血流再開もしやすいため、移植後の壊死や硬化、変形等は殆ど来しません。多くの場合、約3日間のギプス固定で安定して定着します。 |