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先天性眼瞼下垂の治療「蒙古ヒダツッパリタイプの若年性眼瞼下垂の治療 完全オーダーメイドZ形成目頭切開&新挙筋法」編

蒙古襞(もうこひだ)とは?

蒙古襞(蒙古ヒダ・モウコヒダ・瞼鼻ヒダ・ケンビヒダ)とは、主に東洋人に多く見られる特徴で、上眼瞼内側から目頭の内眼角にかけて下眼瞼にまで跨り連続している、または被さっている贅皮(ぜいひ=余剰皮膚)のことです。それが分厚いか伸展余力が少ないと、つっぱる自覚が無くとも(贅皮が少ない人と比較して)つっぱっている力(開眼の妨げになる力)が常に上下瞼全体に連動して働くために、開眼時に目を大きく開くことの反張力となり得るか、目の大きさが小さくみえる、または目つきの印象に影響することがあります。一般的に二重幅も目頭付近で一重になるか幅が狭くなる傾向があります。

眼瞼下垂、全切開せずに治したい!

蒙古ひだが目立つ眼瞼下垂スライド1
蒙古ひだが目立つ眼瞼下垂スライド2
蒙古ひだが目立つ眼瞼下垂スライド3
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蒙古ヒダツッパリタイプの軽度若年性眼瞼下垂の治療

蒙古ヒダツッパリタイプの若年性眼瞼下垂の方は、❷仮性眼瞼下垂で先天性(若年性)の4大要因の内、蒙古ヒダの牽引(ツッパリ)に中等度以上の要因が該当します。術前シミュレーションを施すと、特に平行型の二重ラインをご希望される場合には、内眼角(目頭の尖った部分)の下側の皮膚が連動して動き、ツッパリ返しが生じて結局そこには(埋没の糸だけでは)決して二重ラインが入らない構造になっているタイプです。従来はそこを三日月形に切除する方式の目頭切開しか無かったのですが、折登先生がZ形成術を発表されたのを機に次第に普及してきました。しかし、その術式はたった1通りの概念しか発表されていなかったため、個別のオーダーメイドに応用させつつ更に傷跡を目立たなくさせながら眼瞼下垂に適応させるまで昇華しなければなりませんでした。

症例① 19歳 女性

蒙古ひだが目立つ眼瞼下垂1
他院手術歴:なし(アイプチ歴8年)
希望デザイン
アイプチでもクセがつきにくいラインを安定させたい。
方法
1回目:両側 完全オーダーメイドZ形成目頭切開LEVELⅢ +上眼瞼マイクロ切開脱脂+新挙筋法2針4点固定法
2回目:左側のみ 新挙筋法1針2点固定法
3回目:右側のみ 新挙筋法1針2点固定法
Dr.コメント
当院の完全オーダーメイドZ形成目頭切開法とは、折登先生の論文からの原理を応用し独自に発展させた術式ですが、若年性眼瞼下垂症例への応用では、瘢痕が新たなツッパリ(瘢痕拘縮)にならない様にするためのデザインと縫合上の特段の工夫が必要でした。三日月形単純切開では、蒙古ヒダをどう切除しても縫合時に幾分かの牽引力が必ず発生して、肥厚性瘢痕や瘢痕拘縮を生じます。Z形成時においても、切開デザインと縫合の組合せによっては肥厚性瘢痕や瘢痕拘縮が生じ得ますので、牽引解除をしつつ傷跡を表側に出さない㎜以下単位の特殊な技術改編が必要でした。更に、直線的なZ形状デザインだと目つきも直線的になるので当院では曲線でできたZにしています。

症例② 22歳 女性

蒙古ひだが目立つ眼瞼下垂2
他院手術歴:鼻・アゴへのヒアルロン酸注入のみ
希望デザイン
目と目の間の距離を縮めたい。目頭の蒙古ヒダのツッパリを解除して、特に目頭側の二重ラインは直線的ではなくゆるやかなカーブを描いたラインにして欲しい。
方法
両側 完全オーダーメイドZ形成目頭切開LEVELⅢ+新挙筋法2針4点固定法
Dr.コメント
当院の完全オーダーメイドZ形成目頭切開法と当院オリジナル新挙筋法との組合せは、更に状況を複雑にさせます。一方は(最小限の切開ですが)肥厚化(コブ)し得る瘢痕であるのに対して、もう一方は糸の力で瞼を谷線に折畳み癖をつけるしなやかさが瞼の皮膚に要求される術式です。それを仕上がりの際には互いに連続した曲線の美しい折畳まれた二重ラインにしなければなりません。術前デザインの際に、瘢痕が治癒した後のイメージを㎜以下単位のディテールまで正確に予測しながら、各個人で異なる(各人でも左右で異なることが殆どで、日本人では左側の蒙古ヒダが被っているか突っ張っている場合が多い)瞼を、ご本人様のご希望通りにオーダーメイドで仕上げることに徹底しています。

症例③ 29歳 男性

蒙古ひだが目立つ眼瞼下垂3.jpg
他院手術歴:なし
希望デザイン
目の横幅と開きを広げて目と目の間の距離が離れて見えるのを少しでも永久的に改善したい。
方法
1回目:両側 完全オーダーメイドZ形成目頭切開LEVELⅢ+上眼瞼マイクロ切開脱脂+新挙筋法2針4点固定法
2回目:右側のみ 新挙筋法1針2点固定法
3回目:新挙筋法2針4点固定法
4回目:右側のみ 新挙筋法1針2点固定法
Dr.コメント
当院の完全オーダーメイドZ形成目頭切開法は、適応範囲が若年性眼瞼下垂だけでなく「埋没法だけでは無理そうな平行型の二重ラインにしたい」場合や「内眼角間(目頭と目頭の間の)距離を縮めたい」場合、「きつい印象の目つきを改善したい」場合などにも応用可能です。或いは、一石二鳥以上のご希望をデザインに反映することもある程度可能です。この症例は術前の内眼角間距離が44㎜だったのが術後38㎜になっただけでなく、上下の目の大きさも大きくなり、目の印象も優しく変化して、眉と目の間の距離が短縮されています。但し、これくらいの変化を実現させるには、目頭切開に加えて上記の手術のハイブリッドな組合せが必要となります。
眼瞼下垂治療のリスク・問題点・合併症とその対策
1.合併症や副作用と軽減または予防法
  • 局所麻酔の副作用は、アレルギーと麻酔中毒(頭痛・嘔気・眩暈・呼吸抑制・意識混濁などの中枢神経症状)が殆どで、アレルギーは問診や皮内反応で対応でき、中毒は手術を中断した上で点滴治療をすれば通常回復します。
  • 麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
  • 線維化による癒着、凸凹、シコリ、ツッパリ感などは、術後数ヶ月の内に自然軽快しますが遅延の場合には溶解注射で治します。
  • 傷跡は各部位に1~2箇所ずつ直径1~2mm程度の針孔がつきます。この孔は暫く残りますが数日月~数週間程で目立たなくなります。
  • レーザーや日焼け・化粧の迷入等で色素沈着(シミ)が起こることもありますがこれも稀です。
2.ごく稀な合併症
  • 内出血、感染(化膿)、などに対しては適切な注意事項と服薬等の遵守で予防します。
  • 感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間かかることがあります。万一、埋没糸が露出した場合には
  • 速やかにご来院下さい。抜去や再手術(無料)となることがあります。
  • 平均的なダウンタイムは数週間ですが、数日で平癒することもあります。治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。
3.禁止事項
  • 術前夜:結膜の充血が生じることをしないで下さい。
  • 術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用是非をご確認しておいてください。
  • 術後2日~3日:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動 ・洗顔や化粧(シャワーは翌日から可能です)
  • 術後2~3週間:クレンジング時の擦過、マッサージや殴打等
4.術後の必須事項とした方がいいこと
  • 術後数週間 結膜炎(またはアレルギー)用の点眼薬の点眼と目力アップ(意識した開眼の)トレーニング
  • 手術後当日のみ  15分毎にクーリング(冷却) 15分毎と瞼の安静
  • 脱脂や目頭切開を行った方は、術後7日目前後の診察と抜糸
  • 術後1~2ヶ月の期間に診察(特に再手術やアフターケアが必要な場合はその時に行います)
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