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「肋骨や胸骨が浮き出ているタイプ 軽度漏斗胸の方のための完全オーダーメイドデザイン豊胸術」生体内再生豊胸術 番外編

肋骨や胸骨が浮き出ているタイプの方へ
豊胸時の重大な注意点とは?

一言で肋骨が浮き出ているとは言ってもその形状は様々です。一般的に、るい痩の方のバストがフラットでかつ大胸筋も薄い場合には、体表面(特にバスト中央付近の)にあばらが浮き出ている様に見えますが、肋骨下部(第7~第10肋骨)がバストよりも前突している形状の方は、横から見た時にバストが沈んで見えてしまいがちです。上半身が痩せて見えるので豊胸術を受けたいと思われるのも御尤もですが、ここで大変重要な注意点がございます。

豊胸の手段をシリコンバッグや生理食塩水バッグに選択した場合、皮下脂肪や乳腺が薄いためバッグが浮き出て不自然になることから大半が「大胸筋下層」への挿入法を勧められると想定されます。しかし、挿入後数年経過するだけで(バッグに押され続けて挿入部位の)肋骨がお皿の様に凹んでしまいます。何らかの理由でバッグを抜去した後は、元よりも骨格が歪み仰臥位では更にバストが沈んだ形状になってしまうのです。

更に担当医が谷間ギリギリまでバッグを寄せて充填させようとするあまり、(経験が浅い医師には要注意ですが)内胸動脈の穿通枝を損傷して大量出血(ブラインドでかつ術創から遠位)し、止血が困難である=輸血や入院が必要な貧血になり得るというリスクが高いことが想定されます。

胸骨下縁付近に心尖拍動を触れる場合は、バッグ系でも(プチ豊胸や脂肪等の)注入系でも胸腔内への穿破により心タンポナーデという致命的な問題も想定しておかなければなりません。事前のカウンセリングで説明が無い医師は、それらのリスクすら想定していないか軽視しているか、或いは恐怖心でお客が逃げてしまうのを恐れて敢えて言わないDr.である可能性があるので、せめて質問をしてみて下さい。

漏斗胸(ろうときょう)とは?

漏斗胸とは個体により程度は様々ですが、主に胸部前面の肋骨や胸骨に陥凹が見られる胸の形状異常を指します。頻度は約1000人に一人と言われ、男性の方がやや多く、先天性のものよりも成長期に進行することが多いとされています。軽度なら外観の問題だけで済み脂肪注入などで改善が可能ですが、陥凹の深さや広さによっては呼吸器や循環器、消化器等にも影響が見られることがあり、根治には骨格の形成手術を要することがあります。

症例① 35歳 女性 授乳歴あり 41.7㎏

漏斗胸への豊胸術01斜め
漏斗胸への豊胸術01正面
他院手術歴
25歳時:右側 陥没乳頭治療(難波法)
希望デザイン
今よりも2カップくらいバストアップしたい。自分が(軽度の)漏斗胸だということにこれまで全く気づかずに生活していた。
方法
1回目:生体内再生豊胸術 フルプレミアム☆フルセット注入(注入量:右250+44㏄ 左130+10㏄)
2回目:生体内再生豊胸術 フルプレミアム☆フルセット注入(注入量:右202+20㏄ 左160㏄)
バストサイズ:OP前 T:74.3㎝ U:64.0㎝ → OP後(19M)T:78.7㎝ U:65.1cm
DR.コメント
軽度漏斗胸の典型例ですが、胸骨の陥凹の程度や左右差には勿論個体差もあります。この症例では、胸骨剣状突起付近に最も沈んだ陥凹(デザイン紫網目部)があり、心尖拍動を視認できたほどでした。加えて、両乳房下縁付近の肋骨が一旦沈んだ後に、第7~第10肋骨にかけて隆起している形状、および右第3~第6肋骨にかけても陥凹が連続して認められるため、左斜めからみると右乳房がやや内向きに向いていることが確認できます。心尖部に充分留意しながら、豊胸以前にこれらの部位の「土台」を造成することから始めなければなりません。一方、乳房下半球の皮膚伸展度は左内側が比較的悪く、肋骨の形状に沿って直線的に陥凹があり皮膚がつられて沈もうとしますが、心臓への過剰な負荷圧迫も避けるために、2回に分けてOPを行いました。尚、乳房下縁肋骨上部にも注入形成する分アンダーサイズも多少上昇するため、バストアップ効果は少し目減りしますが、術後約3㎏程体重増加も図って頂いたので浮き出ていた肋骨も含めて概ね自然なバストを形成できています。

漏斗胸への再生豊胸特殊技術の適応

10年以上前に、東京の美容整形医院で10代の漏斗胸の女性が豊胸手術を受けて死亡した医療事故がありました。その医師は台湾出身でしたが、日本では経験豊富な医師(その後その医師も仕事中にお亡くなりになりましたが)でした。

私は現場も見ていなければ、状況をニュース記事で見るだけの情報しか把握していませんが、医学的に熟考するとやはり先述の胸腔内への穿破による心タンポナーデ、肺損傷か動脈への脂肪塞栓、或いは過度な胸腔内圧上昇による呼吸抑制や内方向への骨折、薬剤に対するアナフィラキシーショック等の致命的な事故が起こったのではないかと考えられます。

10代で漏斗胸、その情報だけでもリスクファクターが多分にあります。恐らく乳房皮膚の伸展も良くなければ骨格にも他の多様な変形があるかも知れませんし、使用する麻酔薬も初めてかも知れません。

豊胸手術を引き受け担当するということは、個別のリスクを十二分にチェックして予測し対策を立てることから始まります。外科医の鉄則の一つですが、経験が浅い医師は想定外を無くし、経験豊富な医師は慢心を無くさなければならないと常々肝に銘じておかなければなりません。

その上で、当院では胸骨陥凹や肋骨の左右差、デコルテ部の陥凹に対して個別の完全オーダーメイドデザインを行い、左右差改善や谷間形成、陥凹部改善や欠損部補完を、最も生着率が良いと考えられる第四世代の自己組織注入による豊胸術で解決しています。

症例② 40歳 女性 授乳歴あり 47.3㎏

漏斗胸への豊胸術02斜め
漏斗胸への豊胸術02正面
他院手術歴:なし
希望デザイン
胸の皮膚が膨らみそうもないので、脂肪注入をしても殆ど意味がないと他の医院で言われた。シリコンバッグだと不自然になりそうなので、脂肪注入ができるところを探し続けて辿り着いた。
方法
生体内再生豊胸術 プレミアムフルセット注入(PRM 1本&PRP&脂肪・脂肪幹細胞注入)
注入量:右190ml 左170ml
バストサイズ:OP前 T:74.0cm U:67.5cm → OP後3M T:79.5cm U:69.3cm
DR.コメント
この症例は2008年に当院で初回手術を行った方です。当時の当院の技術はまだ再生豊胸術も試行錯誤中であった頃でした。胸骨剣状突起付近が最も沈んではいましたが心尖拍動は視診・触診でも覚知できませんでした。この症例では(デザインには含まれていませんが)胸骨および両第3~第7肋骨中央付近(やや右側>左側)の陥凹部を起こし上げつつ、バストそのもののボリュームと乳頭の位置の左右差も改善しなければならなかったのですが、(術前の右側面画像では)乳房基部がその下位の肋骨の高さよりも低いことが見て取れる程でしたので、やはり乳房周囲および本体のベースアップから形成することが必要でした。両側乳房と周囲の皮膚伸展度も比較的悪かったので、(当時のデザインはシンプルですが)術中判断でバスト下縁ラインの延長も Watch & Try方式で試みたのを覚えています。全体の注入量としては少なかった割に術後の維持療法も2回行い、結果的に体幹皮膚が効率よく乳房へとリフトアップされたためか、第7~第10肋骨の凸凹もやや改善されました。

再生豊胸術 生着率 UP/DOWN に影響を与える要因

  • フラットタイプのバスト
  • 下垂タイプのバスト
  • 術前後のピル・豊胸サプリの服用、女性ホルモン治療
  • 喫煙や過度の筋トレ
  • 下着による過剰圧迫
  • 術後低栄養または持続的下痢や体重減少
  • 術後血種やシコリの発症
  • 異物やフィラーの残存
  • 授乳歴なし

等が、再生豊胸後の生着率に悪い影響を与えるファクターです。

もちろん、術者の手術手技による要素も大きく、例えば他院の「再生医療による豊胸」や「コンデンスリッチ方式」では、吸引脂肪から幹細胞を分離しなければならないとの観点から繊維溶解酵素のコラゲナーゼを混和し、吸引脂肪ごと高回転の遠心分離機にかけて、脂肪幹細胞や自己組織の濃度を高めることに腐心するあまり、却って人工的に吸引脂肪や脂肪幹細胞を破壊し、自然配合比率でない細胞の偏りを生じせしめ、結果的に低生着率のジレンマに陥っています。最も大きな相違は、他院では術後の生着維持療法(当院発祥技術)を全くなされておらず、注入された脂肪幹細胞が術後勝手に増えてくれると誤った認識のままでいることです。

事実、当院では他院の再生医療(幹細胞)豊胸を謳う医院の術後修正手術も多く、他院手術で発症したしこりの治療からしなければならないケースも少なくありません。同時に、左右差改善や谷間形成、神経損傷の回復や残存被膜の治療等、同時に解決しなければならない問題点が多く見受けられます

一方で最近では凍結保存や分化誘導剤による体外培養をするところも出てきていますが、更に大きな問題点を孕んでいると当院では考えています。凍結保存は高いコストの割に、細胞の鮮度と質、生存率が下がります。そしてそれを補おうとして更に高いコストをかけて分化誘導剤や体外培養液に浸す発想が出てきていますが、(モルモットや試験管内の実験でエビデンスが仮にあったとしても)、モノクローナルに増殖した細胞が乳房内で正常で自然な組織を形成するのか、つまり脂肪細胞・血管内皮細胞・線維芽細胞・細胞間質・毛細血管・Scaffold等のミクロレベルの役割を担う各細胞が自然分布の組織を構成するのか、使用する分化誘導剤が混入されたまま豊胸で乳房内に注入されると、浸透して乳腺に作用し発癌性をもたらさないか、癌化せずともシコリが発症したり細胞の疲弊や老化が進行しすぎないかという問題があり、未知のリスクを伴う壮大な人体実験になるのではないのかと考えざるを得ないのです。少なくとも、私の身内に対しては絶対に勧めません。

症例③ 33歳 女性 授乳歴なし 49.1kg

漏斗胸への豊胸術03斜め
漏斗胸への豊胸術03正面
他院手術歴:なし
希望デザイン
昔からの小さく痩せている胸を何とかしたい。異物を入れること無く、自然に仕上げコンプレックスを解消したい。
方法
生体内再生豊胸術 フルプレミアム☆フルセット注入(注入量:右350ml 左240ml)
バストサイズ:OP前 T:77.5cm U:67.4cm → OP後(3M) T:82.0cm U:69.2cm
DR.コメント
2012年の症例です。この症例も胸骨剣状突起付近に陥凹があり、デコルテ付近と第3~第6肋骨にかけても陥凹が連続して認められていましたが、乳房のボリュームにも左右差があり谷間はハの字型に乖離していました。それらを全て考慮に入れたオーダーメイドデザインを施しました。左斜め姿位から見ると右乳房下縁付近が最も沈み、左第7~第10肋骨が前突していることが視認できますが、注入量が他のタイプの豊胸と比べて仮に多く採取できたとしても土台形成に多くを消費してしまうことと、乳房本体には皮膚伸展度の兼合いから無理に詰め込むことができないので(詰め込みすぎると大量壊死の原因になり却って生着率が低下してしまいます)、注入配分に高度な熟練職人技術を要します。痩せている方も多く、勿論吸引時から必要注入量も逆算します。授乳や豊胸歴が無いと皮膚伸展度にもハンデがあり、局所局所で(注入毎に3Dイメージを確認しながら、細胞レベルでこれ以上でもこれ以下でもないと云うくらいに)必要かつ十分な形成をする技術が毎回問われています。

バスト形状がFlatタイプの場合の再生豊胸特殊技術

バスト形状が成長期からFlatタイプの方は、術前のバストサイズが継続して概ねAAAAA~AAcupの範疇であり、乳房の皮膚の伸展度があまり得られず1度の手術で注入できる自己組織量は片方あたり200㏄~250㏄に留まることが多く見受けられます。

乳がん切除後にFlatになった場合は、瘢痕の硬化や余剰皮膚が少ないことから更に注入条件が悪くなる傾向があります。一方、激しいダイエットまたは授乳後から初めてFlatになったタイプの方はA未満のcup数でも皮膚伸展度がある程度得られます。

しかしながらFlatタイプの方の自己組織による豊胸時の問題点はそれだけではありません。注入細胞が根付くための足場(Scaffold)や血管網が乏しいか委縮退化してしまっていることが充分に予想され、もしもそのSpaceに移植細胞が集中してしまえば全ての細胞に酸素や栄養が行渡らなくなるからです。従ってうまく分離分散注入を施さなければ術後シコリ(主に血種や細胞の壊死が原因)形成、或いは脂肪や幹細胞の生着率が著しく損なわれる傾向があります。

加えて、僅かな皮下脂肪層や乳腺周囲、大胸筋膜直上層の厚みの中に繊細で正確な注入技術が一層問われるのです。更に、体重が40kg代前半の方も多く、採取可能な自己組織量も2部位吸引をしなければ得られないこともございます。(尚、当院では体重が40㎏未満の方の脂肪吸引&再生豊胸術を行った方も多数ございます。他院では手術が不可能だと言われた方が殆どです。)

つまりたくさん脂肪や脂肪幹細胞が採取されにくく、充分に採取されたとしても今度はバスト内に注入可能な量が(当院の平均注入量350~400㏄/片方 と比較して)少なくならざるを得ないこともしばしばあります。

しかしながら、その場合には乳房皮膚のエクスパンダ―効果(徐々に皮膚を伸ばしてゆく効果)を期待して再手術をするか、生着維持療法で少しずつバストを成長させていくという2通りの選択肢がございます。

デコルテが痩せて骨ばると胸元のネックレスが映えないとリクエスト

パーティードレスや胸元を見せるようにデザインされた洋服では、ネックレスやペンダントの見せ方も第一・第二肋骨まで露出されることを想定されています。しかしながら、ある程度痩せていてスタイルが良い方には「鎖骨美人」という言葉があっても、「肋骨美人」という言葉はありません。寧ろ日本では「洗濯板」と揶揄されることもあるくらいです。デコルテがスキーゲレンデの様になだらかな曲面スロープを描きながら豊かだと、それに連続しているであろうバストも豊満であることを連想させます。

痩せている方には、「鎖骨美人」である利点を生かしながら(鎖骨周辺を脂肪で埋め立てない様にしながら)デコルテから連続する自然なバストを形成する「完全オーダーメイドデザイン豊胸術」というMENUが当院にはございます。

豊胸手術と同時にすることが多いのは、デコルテだけの注入だと胸郭上部のみが盛り上がり、鳩胸の様な形状になることがあるからです。尚、第一・第二・第三肋間に過不足なく脂肪を定着させなければ逆に不自然になりますので、適宜適量の注入と生着率の逆算が不可欠な要因です。

また同時にバスト間隙の肋骨も浮き出ているかたもいらっしゃいますが、当院では「完全オーダーメイドデザイン豊胸術」による谷間形成も同時に標準手術で承っております。左右差が著明な方や胸郭の異常(鳩胸・樽状胸・漏斗胸・肋骨の欠損や陥凹等)の方にも適応範囲を広げてデザインしております。

再生(脂肪幹細胞生体内増殖)豊胸術のリスク・問題点・合併症とその対策
1.合併症や副作用と軽減または予防法
  • 局所麻酔の副作用は、アレルギーと麻酔中毒(頭痛・嘔気・眩暈・呼吸抑制・意識混濁などの中枢神経症状)が殆どで
  • アレルギーは問診や皮内反応で対応でき、中毒は手術を中断した上で点滴治療をすれば通常回復します。
  • 麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
  • 線維化による癒着、凸凹、シコリ、ツッパリ感などは、術後数ヶ月の内に自然軽快しますが遅延の場合には線維化解除等で治します。
2.ごく稀な合併症
  • 内出血、血種、漿液貯留、感染(化膿)、注入脂肪の壊死やシコリなどに対しては適切な注意事項と服薬等の遵守で予防します。
  • 乳房の感覚鈍麻があったとしても殆どが一時的な症状で、通常週単位で回復してきます。
  • 感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間~数ヶ月、治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。
3.禁止事項
  • 術前後数週間:ピルの服用
  • 術前夜:アルコールを控えて下さい。
  • 術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用の是非をご確認しておいて下さい。
  • 術後7日間:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動・ブラジャーの締付け・うつ伏せ (シャワーは翌日から可能です)等。
  • 術後2~3週間:激しい運動、マッサージや殴打等。
  • 尚、術後数ヶ月以上経過してもピルの服用 and / or マンモグラフィー検査で(非癌性ですが)シコリになることが稀にございます。
4.術後の必須事項またはした方がいいこと
  • 術後7日間×24時間は脂肪吸引部位の圧迫下着(サポーターやストッキング等)の装着必須期間があります。
  • 通常、7日後の抜糸が終われば早期合併症のリスクが大幅に減りますが、圧迫下着の追加装着をした方が望ましい場合もあります。
  • 手術後当日ご帰宅後  15分毎にクーリング(冷却) と安静。嘔気がなければ軽食から開始して下さい。
  • 術後3ヶ月間に最低月1回の診察と(特に1ヶ月目と2ヶ月目の)生着維持療法

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