症例① 40歳 女性
他院手術歴 20歳時(2002年) 大手系列美容整形医院Aにて目の下、頬、法令線に FGF入りPRPを注入された。その後約16年の間、膨らみすぎた頬のスキンタイトニング目的に合計10回程度テノール施術を受けたが効果が無く、年々頬全体の膨らみや硬化が悪化し続けた。その間、同院Aにてケナコルト・BNLS・抗癌剤の5-FUを注射されたが、全く効果が無かった。 37歳時(2019年) 同院Aにて顔面の脂肪吸引術を受けるも全く改善しなかった。 38歳時(2020年6月) 同院にて再度脂肪吸引術と同時にフェイスリフト手術を受けるもやはり治らなかった。 |
希望デザイン 21年前に注入されたFGF入りのPRPが年々膨らみ続けていたが、まさかこんなに長期間問題になるとは思っていなかった。フェイスリフト手術でも脂肪吸引でも顔の凸凹や全体の膨張症状は治らなかったので、この機会に全部治したい。 |
方法 両側:特殊治療セット(4部位・各1回)&(1ヶ月後撮影日に特殊治療セット追加 4部位・各1回) |
Dr.コメント この症例は21年もの間、FGFのシコリや過剰膨張に苦しんだ方です。その施術を担当した医院がFGFの合併症を治そうとしてテノール10回・様々な溶解注射のブレンド・脂肪吸引2回、挙句にフェイスリフト手術を試みるも、(多少の改善はしたかもしれませんが)悪化の一途を辿り続けました。つまり、その医院が誠意をもって治療に当たっていても治療方針が的外れならば寧ろ却って害悪になる典型です。それほど加薬されるFGFは罪が重い注射です。にも拘らず2023年時点でまだ医院A は、シコリになるので配合が困難と言いながらもFGF注射(b-FGF、トラフェルミン)を加薬したPRPを、プレミアムPRPと称して施術し続けています。尚、当院が2007年に始めたプレミアムと名称が後追酷似していますが一切無関係です。 |
最も難治性なのは、FGF(グロースファクター、GF、他人由来成長因子)の単独・混和注射!
プチ整形の中で特に難治性で厄介なのは、同一部位への異種剤混合注射や、自己採血で得られるPRPに他人由来のFGFを含むGF(グロースファクター製剤)を混和されて注入されるケースです。ヒアルロン酸や他のFillerに混和して注入する医院もある様です。(尚、自己採血で得られるPRP自体には問題はありません。)
製剤化された非自己由来のグロースファクターには、防腐剤や安定剤等の化学的加工がなされているためか、注入部位に分散・拡散されて年余に跨り染み着き、細胞レベルで常に吸着して異常な活性化シグナルを正常細胞に伝達し続けることが、細胞の異常化や腫瘍形成の機序と考えられます。最近、FGF肯定派の某医院で、抗癌剤の一種「5-FU」を注入してシコリの治療を試みる医師が出現しましたが、無効であるばかりか本末転倒です。発想が稚拙で本質に辿り着いていませんが、翻弄されるのは患者です。
この様に、安易に注入している医師達が想定するよりも、FGFはずっとはるかに危険なシロモノです。注入した医師達でさえ切らずに治せない「多発性腫瘍」という新たな疾患が、美容医療の名の下でその安直な医師達によって創り出されているのです。
症例② 52歳 女性
他院手術歴 49歳時(2020年12月) CMで有名な大手系列美容整形医院A にて経結膜脱脂術と同時に、残存したクマの部分に対してFGFを注入された。 50歳時(2021年3月・11月) 上記施術後から眼の下が凸凹になってきたので計2回、同院Aにてダイヤモンドフィラーと称するヒアルロン酸を注入されるも、一向に改善されなかった。 51歳時(2022年4月) 眼の下の専門美容外科医院Bにて、ヒアルロニダーゼでヒアルロン酸を溶解した後、眼窩脂肪の追加脱脂と大腿から吸引した脂肪を目の下の凹んだ部分に注入する手術を受けた。しかしその後2022年12月頃より、両下眼瞼の耐え難い痛みが続き圧迫感や引き攣れも日を追うごとに悪化してきた。 |
希望デザイン FGFや脂肪を注入された部位の耐え難いチクチク・ピリピリする痛みと表現し難い圧迫感、顔面の不自然な硬さと凸凹や紅潮を治したい。 |
方法 両側:特殊治療セット2部位(各3回)+再発予防処置(各2回)&(3ヶ月後撮影日に特殊治療セット追加 各1回) |
Dr.コメント 顔面の紅潮は皮下組織に無数の硬結(周囲の線維化亢進による拘縮)のために生じる血流不全(ある程度の血行不良だと阻血になるため反動で却って毛細血管が拡張します)による慢性発赤が顕在化したものと思われます。従ってFGF注入後の顔面紅潮の原因は異常線維化が原因であるため、レーザー治療で治る訳でなく寧ろ却って悪化します。更に、その異常組織内または周辺にヒアルロン酸や脂肪を不用意に注入されてしまうと、(注入脂肪も壊死すれば)異物反応が亢進して悪化することが容易に想像できます。この症例の場合は顔面紅潮だけでなく、夜も寝れない程の耐え難い持続痛に苛まれていました。重ねて申し上げますがFGF加薬は、患者の人生を狂わせる「毒薬」で地上から撲滅すべきだと思います。 |
当院の特殊治療セットとは、メスを用いず針孔だけで治療することに特化した職人技術です!
この最新技術による治療法で、シコリや凸凹、シワやタルミの悪化や、永続的麻痺等の不可逆的な切開特有の合併症を起こさずに、根治に至ることが大多数ですが、それがたった1回で済むこともあれば、4回を1クールとして数クールかかる(FGF等の)難治性ケースもあります。
治療回数が複数に跨ると異常組織の位置や硬化の程度が毎回変化するので、都度デザインや細かい手法がオーダーで変わります。
詳細は企業秘密性のある技術ですが、原理はやはり「原因物質の除去」です。勿論「これがFGFの粉末だ」と言えるものは肉眼では見えません。そして人間の技ですから1回で100%の異物が除去できるわけがありません。(この治療成績を当院HPで見ただけで「注射で取れる訳がない」と思い込み吹聴する医師達の誤解や悪意ある曲解も、この点を全く理解できていません)
では一体何を見ているのかというと、特殊治療技術によって(幾分か除去できた筈の)特定の部位の再発度(癒着の程度やシコリの形、硬さや質感等)を経過の時系列診察で詳細に「診ている」のです。
症例③ 59歳 女性
他院手術歴 44歳時(2008月10月) 東京の美容外科医院Aにて、FGF入りPRPを目の下、頬にそれぞれ計2回ずつ時期を空けて注射された。その後、両側目の下と頬下部(特に左側の口角横の部位)が硬いシコリになってきたため、施術を受けた医院Aにてステロイド(ケナコルト注射)を20回以上、リポレーザーを5~6回以上、脂肪溶解注射(BNLSやフォスファチシリコン)を数え切れないくらい回数注射されたが、一向に改善しなかった。 55歳時(2019年)と56歳時(2020年) 計2回、吸収糸によるフェザーリフトを受けたがシコリが硬く重いのでうまくリフトされなかった。 59歳時(2023年1月) 修正目的に頬の脂肪吸引を2回受けたが、やはり全く治らず元よりも老け込んでしまい、人前でマスクを外して笑顔になれなくなってしまった。 |
希望デザイン 15年間何をやっても全く治らなかったFGFのシコリ(不自然な硬さや膨らみ)を治したい。特に頬下部のシコリやタルミも改善したい。マスクを外して笑顔になっても自然な表情に戻りたい。顔面全体の不自然な硬さと凸凹や紅潮もついでに治したい。 |
方法 1回目:特殊治療セット 1部位(左頬下部のみ)1回目 2回目:ベイザー最新型2.0 超音波修正モード ART 4D吸引(頬~下顎)&特殊治療セット(3部位) 3回目:特殊治療セット 1部位(左頬下部のみ) 4回目:特殊治療セット 1部位(左頬下部のみ)現在治療継続中 |
Dr.コメント この症例の方も約15年間FGFのシコリや過剰膨張に苦しみました。その切っ掛けは自身の血液から採取されるPRPで若返ることができると医師から説明を受け、「プチ整形なので」という軽い気持ちでした。このページで紹介されている症例1と同じ医院です。症例1の方と同じような経緯を辿っていますが、 FGF入りPRPを各部位2回ずつ注入されたことによって、或いはレーザーの照射範囲や出力等によって症例1よりもやや重症(難治性)となっていました。現在も治療継続中ですが、当院での施術を受ける度に改善してきています。治療する場合、元の状態よりもシワ・陥凹・タルミ等が悪化することが無いように、回数がかかったとしても着実に治せる方針を立てなければ、この方を更に悩ませることになり兼ねません。 |
当院の特殊治療セットの効果判定や評価法と、数々の過去症例・実証エビデンス!
但しこの治療法には、ダウンタイム後に元の状態との変化が判りづらいという欠点があり、毎回「主観」と「客観」の両方で互いに評価し合います。その「変化」に如何に気付くかが、この治療継続の重要な動機と必然性になります。
外見上の凸凹や摘めるシコリの厚みと硬さ、癒着の程度や皮膚の感度と色味、表情時の凸凹や突っ張り具合など、鑑別チェック項目は部位や治療歴によって何種類もあり総合評価に与します。
患者本人が何らかの理由で治療を中断するか、結果に満足して再発さえしなければ終診です。決して1クールありきではありません。中には根治を目指し過ぎても、ゴルゴ線が復活してしまうので敢えて完全除去を避けて欲しいという方もいらっしゃいます。前回の治療でどう変化したかを共有して、次の治療をする決断をするのは御本人様次第です。
そして少なくとも過去全例で共通して言えることは、この特殊治療セット(他院には無い当院オリジナルMENUですが)や特殊な線維化溶解・再発予防処置により、途中で中断せずにきちんと通院・チェック・加療すれば、改善または根治(再発や悪化しないことを終診とする方もいます)するということです。