クリニックの有名度よりも担当医の技術センスが重要
大手や有名チェーン医院全てが悪いというわけではありませんが、大手ほどいろんな先生が在籍している割に「お一人様を大切に、オーダーメイド」というスタンスと言うより寧ろ、マニュアル化されたサラリーマンなので「最後まで親身になり責任を取る」という医師が育ちにくい構造的問題があります。もちろん個人開業医が全て良いというわけでもありません。可能な限りネットやSNSで信頼のある情報収集をすることが先決です。そして貴方ご自身の御希望を最も叶えてくれそうな(医院ではなく)医師を妥協せずに探し出して下さい。面倒でも実際にカウンセリングに出向いて御希望や質問を(指名)担当医に直接伝えること、実際にお顔や身体でシミュレーションしてもらって、スペアの無い御自身の大切なお顔や身体を託すに値する信頼があるか、技術は確かかなのかを見極めることが最も重要です。
大手美容クリニックの術後修正を当院が行った3症例を紹介
症例①
症例情報 43歳 女性 |
他院手術歴 35歳から42歳時:ランキングサイトに全国区上位常連・テレビCMで有名なクリニックで施術を受けた |
受診前経緯 頬や目の下に脂肪+グロースファクター(FGF)入りのPRP注入を計3回注入され、注入部位の殆ど全てにしこりができてしまった。 |
御希望 FGF入りのPRPのせいで両頬と左下眼瞼に生じたしこりを取って欲しい。 膨張によって却って気になりだしたほうれい線、シワ、たるみ、左右差もついでに改善したい。 |
施術法 当院オリジナル特殊治療セット(計3回) |

セルジバイブジータ、FGF(特定のグロースファクター)やフィブリン製剤を加えたPRP、不溶性物質混入ヒアルロン酸、PRP+ヒアルロン酸、どれも「混ぜるな危険注射」で、動物実験を経ずしてどこかの医院で人体実験の如くに行われている大変厄介なものです。何故なら、それらによって生じたしこりや持続膨張を治療する手段が未確立で難治性だからです。 通常の溶解注射や切開掻把でも無効か悪化する率が高いので、治療担当医師を慎重に選んで下さい。当院ではメスや無効な溶解注射、悪化の可能性が高い温熱治療、その場を誤魔化すプチ整形を用いずに、原因除去と特殊治療で根治のための治療を行っています。
症例②
症例情報 33歳 女性 授乳歴なし 48.9㎏ |
他院手術歴 23歳時:両バストに各々約250㏄のシリコンバッグ挿入 その後触れた感じが不自然になった 26歳時:大手有名クリニックにてシリコンバッグ抜去し、同時にSub-Q注入 |
御希望 現在使っているブラジャーのサイズがCカップだが、それ以上にできるだけ大きくしたい。 |
施術法 1~3回目:両側しこり治療・被膜線維溶解注射(右計3回 左計1回) 4回目:再生医療による豊胸術フルプレミアム☆フルセット注入 |
注入量:右・380ml 左・382ml バストサイズ:術前(T79.5cm U70.0cm)→術後(T82.0cm U67.5cm) |

この症例は皮膚の伸展度に比較的恵まれていましたが、やはり両バスト内にシコリが複数残存していたため先にしこり治療を優先してその後再生豊胸を計画しました(デザインは豊胸術時のデザインです。尚、上腕は吸引部位のデザインです)。
多少左右差があり谷間が解離していて両側デコルテにも肋間部陥凹が認められたため、オーダーメイドデザイン注入を施しています。
尚、御本人によると術前のバストサイズがCカップであるとの御自覚でしたが、厳密には(79.5-70.0=9.5cm<10㎝であるため)AAカップになります。術後は(82.0-67.5=14.5cm<15㎝になったため、まだBカップですが術前後では2カップUPとなっています(恐らく御本人の御自覚か装着ブラジャーサイズはEカップくらいでしょう。平成以降の主流下着メーカーは、バストを寄せさせて平均2カップ程度水増しするブラジャーを製作しています)。しこりがあった分、生着条件が多少不利だった割には当院での1回あたりの手術による平均的な結果(約2.5カップUP)が得られています。
症例③
症例情報 36歳 女性 |
他院手術歴 30歳時:ランキングサイト全国区上位常連・テレビCMで有名なクリニックにて顔面(頬下部)の脂肪吸引 |
受診前経緯 有名な老舗の美容外科なら安心と思っていたが、頬の脂肪を吸引されすぎてゲッソリとやつれた様な顔になってしまった。頬の高さとのバランスも悪く左右差も生じてしまった。 |
御希望 他院での取り残しによるデコボコと、取りすぎたところの陥凹を解消したい。 |
施術法 1回目:脂肪注入(頬下部) 2回目:体重増加に伴う増大部位の減量目的の吸引(頬上部) |

顔面の脂肪吸引では、本来の生理学的境界線以外で吸引の境界を設定してしまうと、段差や不自然な凹凸等が生じてしまいがちになります。それでも設定が必要ならせめてグラデーションをかけた吸引をするべきでしょう。この症例では、前の医院でそれができておりませんでした。頬下部は注入しすぎても口角が挙上しづらくブルドッグ状の醜形になりがちで、生着率のより正確な予測が難しいところです。また、前医で吸引された後の陥凹部には幾つかのPit Fallがあります。リフト糸やFillerの残存や強力な癒着などがあれば、脂肪注入しても生着の妨げになるばかりか周囲にハケてしまい却って凸凹になることがありますが、特殊な方法がございます。当院にご相談下さい。