1.Drやクリニックによって勧める施術方法が違う理由
カウンセリングをする医師自身の経験値や考え方によって、貴方が同じ内容の質問をしても返ってくる答えは異なります。
例えばプチ整形で二重瞼にしたくて相談したのに、全切開手術を勧める医師もいれば、他のクリニックに行くと埋没法でも充分だと言い切るドクターもいます。
全切開手術を勧める医師は全切開のデメリットを過少に説明しがちです。最終進化型の埋没法を知らないか売上ノルマに縛られているか、全切開信奉者なのかは判りませんが、全切開後の傷跡や取り返しのつかない合併症に苛まれ続ける貴方の立場は、医師自ら合併症に悩まない限り決して判ってはくれないでしょう。
貴方の現状を診察した上でご希望や貴方の理想に近づける最も適した方法（適応）を、貴方ご自身が最後まで納得されることが肝要です。
そのためには、医師自身の過去の経験の幅と技術レベルもさることながら、手術法や施術法をある程度絞り込んだ上で、貴方のご希望に近い実症例があれば是非、カウンセリングの現場で見せてもらいましょう。
二重手術を例にとっても、説明の丁寧さ、デザインシミュレーションの手技、麻酔法や用いる糸、そして切開法や挿入技術と合併症予防対策までもが、クリニックやドクター毎に全く異なるのです。いや寧ろ、ドクターの数だけ説明法や手術手技があると言っても決して過言ではありません。
2.名医に辿り着くためのコツとは？
情報が溢れすぎていて貴方は中々真実を見抜けられないでしょう。多くの方がここで混乱します。
HPや広告から、料金の安さや知名度、利便性、不確かなイメージだけを頼りにすぐにクリニックやドクターを選択してしまいそうです。
クリニックやドクターの選択は、既製品を選択する様にはゆきません。
貴方のお顔や身体の固有情報と医師の持つ技術の固有情報が同時に必要であるからこそ簡単にはいかないのでしょう。
しかし実際にクリニックに赴くにはスケジュールを抑え、予約を取り、遠方なら高い交通費をかけてまで出向かなければなりません。片端から全国のクリニックに訪問したところで時間もお金もそしてヤル気も消耗してしまいます。
貴方がご希望される手術が稀な例か高難易度のものである場合には逆に有力候補が全国区でも絞り易いでしょう。
ネットで物品を購入して、万一それが誤発注や不良品であっても返品やクーリングオフなどで取り返しがつきそうですが、美容医療においては選択の安易さが生涯の後悔に直結し得ることを決して忘れないで下さい。やはり情報の徹底比較と、複数のクリニックに直接出向く行動力が重要なのです。
その事前準備として目的分野以外には目もくれず、ひたすらネットで検索ワードを変えてみたり、TOPページ以外の下層ページまで探して、幾つかの候補クリニックやドクターを絞り込み、同じ内容の質問をメール相談してみましょう。期待または納得のいく回答順に受診してみては如何でしょうか？
最も肝心なポイントは、「貴方自身がどうしたいのかを主体的な意思をもって強く矜持すること」と、「それを実現するための技術が担当医師に本当にあるか」ということなのです。
