1.クリニックの「選別基準」を明確に
美容整形クリニックはどこも技術水準や料金体系が決して「同じ」ではありません。
海外だから最先端とは限りません。
症例数が多いから手術が上手いとは限りません。
有名だから安心とは限りませんし安いから良いというわけでもありません。
では、一体何を基準に選べばいいのでしょうか?
そのクリニックがいくら有名でも、或いは手術料金がどんなに安くても、貴方のご希望をきちんと叶えてくれるかどうかという選別眼を持ちましょう。
本項には各段階で様々な「選別基準」が掲載されています。その基準で貴方の求めるHPや症例、術式が見つかるまで妥協せず根気よく探しましょう。
2.「症例写真」に騙されないこと
Before→Afterの写真が不正に修整されている場合があります。
修正されていなくても、明らかに術前後で光の明度や写真の角度など条件が異なる写真で結果を誇張している写真も多く見受けられます。
Before→Afterの写真で判断がつかない時には、修正がほぼ不可能な症例動画を数多く掲載しているHPの方が信憑性が高いと言えるでしょう。
術前後の写真がほぼ同じ条件で撮影されているかどうかもその観点で見極めてみて下さい。
3.メールや電話での問合せの返答をチェック
メールで問合せをしてもなかなか返事がもらえないか、もらえても通り一遍の回答、または回答されずに勧誘の返事しか返ってこないことが多く見受けられます。
また、問合せをしたものの貴方自身がメール着信拒否設定をうっかり解除し忘れていてメール返信がなかったと思い込む方もいらっしゃいます。
メールや電話の問合せだけでは貴方の今の現状や具体的にどうしたいのかが伝わらず、返答する側も至極一般的な回答になってしまいがちです。メールの着信拒否設定も解除しておきましょう。
それでも精一杯回答してくれたクリニックには実際に積極的にカウンセリングに出向いて、診察を受けた上でもっと具体的で有効なアドバイスをもらいましょう。
4.手術の体験談やコメントをネットで見かけない理由
モニターや手術体験者の生の声を訊きたいけど、知り合いには体験者がいないか信用できるコメントがネット上に見当たらないという声が少なからずございます。
当院ではモニター制度によってご本人様直筆(一部の方に筆跡秘匿の希望があるが)のアンケートを書いて頂いています。無論その時点で評判が悪ければ、アンケートにも当院が至らない点のご指摘を本音で表現されるため、一定の信憑性もあり結果として技術向上と客観的事実の公開にも繋がっていました。(しかし2018年6月法改正により直筆でもネット上では公開ができなくなりました。)
5.海外で美容整形を受けることの是非
最近、中国人が韓国で美容整形手術を受けて様々なトラブルに巻き込まれたというニュースが報道されました。特に韓国で手術を希望した中国人が仲介業者に10倍以上もの料金を搾取されたり、専門医を紹介すると言っては研修医やアルバイトの医師に施術をさせたりして国際的な社会問題に発展しています。→参考記事はこちら
海外では言葉が通じ辛く、術前の打合せや説明の理解が得られ難いでしょう。また術後の通院でも責任や信頼関係が保たれることの方が稀です。
少し費用が掛かりますが、自分の信頼できる通訳を雇うか通訳ができる知人を同伴しましょう。そして術後の経過が安定するまではその国に留まり診察や処置を受けるようにしましょう。
6.「渡韓」整形被害がコロナ収束後に再び増える可能性
またコロナ禍以前は整形ツアーで韓国に渡韓して美容整形手術を全身麻酔で受けた際に、自分が希望していない手術を勝手にされてしかも失敗されたことに相当なショックを受け、ホテルから飛び降り自殺した日本人患者が実際にいました。
ツイッター等のSNSで「渡韓」というキーワードでステルスマーケティングもよく見かけるようになった昨今、一見すると韓国では整形手術技術が最先端であるというイメージが先行しがちです。しかし実際は韓国の美容整形外科は飽和状態にあり、また鼻整形など1部位に専門特化しすぎてパーツ屋の競合が犇めき、数々の美容医療事件や事故の後に国際的信用が低下したためなのか顧客獲得のための「サービス」と称して自己満足で一方的な手術を本人に無断で施術する医院も増えてきているので要注意です。