軽度若年性眼瞼下垂の治療
一般的な若年性眼瞼下垂の方は、❷仮性眼瞼下垂で先天性(若年性)の4大要因である上眼瞼眼窩脂肪過多orクボミを伴う上眼瞼陥凹(眼窩脂肪過少)症、生来の皮膚の肥厚、蒙古ヒダの牽引(ツッパリ)の内、どれか1つか複数の要因が当てはまります。どの要因も軽度で、術前シミュレーションにて得られた状態が脱脂や目頭切開を特段必要としない場合には、新挙筋法のみで治療が可能です。或いは腫れぼったい方でも幅広い二重ラインをご希望されない場合や、蒙古ヒダのツッパリに無理に反して平行型をご希望されない場合にも、本術式の適応となります。
それらの要因を超えて更に目を大きくしたい方には「デカ目形成手術」MENUが当院にはございます。詳しくは下記専門ページをご覧下さい。
眼瞼下垂、メスを使わず治したい!
症例① 30歳 男性
他院手術歴:なし |
希望デザイン 特に右側の瞼下垂を治したい。右の治療で左右差が出るくらいならいっそ、両方とも開眼度をUPさせて揃えたい。 |
方法 新挙筋法2針4点固定法(左右異なる挙筋度で固定) |
Dr.コメント この症例は右側が相対的に軽度の開眼障害が見られていましたが、眉を使わずに充分に瞬きができていて術前シミュレーションで気に入った二重ラインにもなるので、このデザインで左右揃えて本術式を行いました。蛇腹の様に軽度のタルミを軽度のクボミに向けて収納させつつ弛緩している挙筋腱膜をうまく固定すると、やがて開閉眼の折り畳み癖が安定して挙筋そのものの力も鍛えられ開眼度が自ずとUPしてきます。同じ場所、同じ位置で写真を撮っていても術後に瞳の輝きがUPしているのは視野が広がっている証です。 |
症例② 22歳 女性
他院手術歴:なし |
希望デザイン 平行-末広中間型の二重ラインにしたい。目力だけで目が大きく開きにくいのもついでに治したい。 |
方法 新挙筋法2針4点固定法(左右異なる挙筋度で固定) |
Dr.コメント 当院の新挙筋法は上眼瞼のクボミやタルミ、多重ラインや左右差の改善に加えて、開眼度を上げつつ睫毛を根元から挙上させることができます。最も強度の強いMANI社製の糸を、眼球に当たらない深い層にそっと挿入し、皮膚表面側の真皮下層で各々6回結紮します。つまり術後の結膜のゴロゴロした違和感や糸露出や感染等のリスクを防ぐことができるのです。ご本人様より「アイプチではもう解消できなくなった眠そうな目の印象が解消してメイクがしやすくなりました。」とのコメントを戴きました。 |
症例③ 27歳 女性
他院手術歴:なし |
希望デザイン 上瞼のくぼみ、たるみ、多重ラインを改善し、蒙古ヒダのツッパリのせいなのか瞼が開きにくいのを治したい。 |
方法 新挙筋法2針4点固定法 |
Dr.コメント 本来ならこの症例は、上眼瞼マイクロ切開脱脂と蒙古ヒダを切除するZ形成目頭切開を併用する手術の適応だと思われましたが、術前シミュレーションとご本人様のご希望で新挙筋法のみで行うこととしました。万一眼瞼下垂が再発しても再手術または上記との併用手術によって解決できる見込みが充分ありますが、それをしなくて済むのならご本人様にとっても結果オーライでしょう。彼女の場合、蒙古ヒダが確かにツッパッてはいましたが、ブジ―を宛がってみると比較的柔らかかったので意外と平行型のデザインが成立しました。 |