症例① 21歳 男性
他院手術歴 鼻の形成歴は無し |
希望デザイン 大学在学中に鼻のコンプレックスを解消しておきたかった。ダンゴ鼻を細くして鼻スジを真直ぐ高く通したい。 |
方法 肉芽除去&鼻尖軟骨トリミングカット& I 型シリコンプロテーゼによる隆鼻術 |
Dr.コメント 2009年6月、当院がまだシリコンプロテーゼ手術をしていた頃の症例です。勿論、完全CLOSE法で手術をしていますが、御希望である「鼻スジを真直ぐに」を実現させるにあたって、一つだけ問題がありました。この方は鼻の形成歴も無く、受傷等の機転も不明ですが左側の鼻背に骨棘ではないシコリがあったため、デザインして術中に除去しています。尚、現在ではシリコンは(長期予後を考えると)お勧めしていません。この方の鼻翼が下から見たアングルでも縮小して見えているのは「小鼻縮小術」や「鼻尖結紮法」等をしているのでは決してなく、あくまでも鼻尖軟骨トリミング除去単独の効果です。呼吸抑制も起こりません。術後固定で上手く「面」で癒着させれば結紮せずとも半永久的に小鼻(鼻翼幅)も形よく細くなります。 |
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鼻尖軟骨切除&再移植術 移植先TYPE別 分類
症例② 25歳 女性
他院手術歴 21歳時(2011年) 地方チェーンクリニックにて(結紮法による)鼻尖形成と鼻翼縮小術を受けた。 23歳時(2013年) 大手有名クリニックにて骨切り幅寄せ、パンプ術を施術された。 |
希望デザイン 他院で受けた骨切り幅寄せ術のためか鼻根が細く鼻先が丸いので、鼻尖部を鼻根部から連続した自然な細さにしたい。 |
方法 鼻尖軟骨トリミングカット&再移植術 TYPE Ⅳ による隆鼻術 |
Dr.コメント 2015年9月に完全CLOSE法にて手術をした症例です。他院手術歴に「骨切り幅寄せ」と「結紮による鼻翼縮小術」があり、両鼻孔径が不自然な形で狭いながらも恐らく結紮の効果が不充分か後戻りしてフラスコの様に末端が肥大している形状の鼻になっていました。つまり各手術が部分観に終始して統合されていないことが伺えました。鼻尖軟骨を採取してみると、やはり左側の軟骨に一部欠損(人工的な)左右差が見受けられました。その左右異なる形状の鼻尖軟骨を再移植する際、デザインの連続性が重要になります。加えて(ハンプで削られた鼻骨端がある)鼻背との整合性も計算しながら採取軟骨をデザインカットする際に(原石を最小限に削るダイヤモンド加工の如く)最小限のトリミングにする必要がありました。 |
症例③ 26歳 女性
他院手術歴 20歳時(2010年):隆鼻を希望して I 型シリコンプロテーゼを挿入された。同時に鼻尖部を糸で縛る手術も受けた。 |
希望デザイン 他院で受けた手術の内、鼻尖を糸で縛る手術は殆ど効果が無かった。 形と硬さが不自然なシリコンを抜去し、人工真皮(Sure Derm )に入替えて自然な鼻スジを再形成したい。ダンゴ鼻も細く高くして少しアップノーズ気味にしたい。 |
方法 他院結紮糸抜去&シリコン抜去&鼻尖軟骨トリミングカット&再移植術 TYPEⅡ&Sure Derm挿入(置換)による隆鼻術 |
Dr.コメント 2016年4月に完全CLOSE法にて手術をした症例です。御本人様の御希望と術前シミュレーションにて、鼻尖軟骨除去のみではこの方のご希望が叶いそうでなかったため、採取軟骨を(鼻尖部の黒いデザインの箇所に縦に)再移植して更に鼻尖部を細く高くする術式&シリコンを人工真皮に置換する手術で合意されました。前医による鼻尖結紮術によって両側共に鼻尖軟骨が破損(効果がなかったのはそのためです)していましたが、支持組織として一部役に立ちそうでした。採取鼻尖軟骨の形状と人工真皮それぞれの特性を考慮に入れて適材適所に配置してハイブリッド手術を行いました。人工真皮の生着が安定する6ヶ月以上の期間を経過診察し再移植した軟骨も問題がなく、ご満足されて無事に終診となりました。 |