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脂肪吸引の修正「顔面脂肪吸引の過剰吸引 注入修正」編

脂肪吸引の中でも、実はお顔の脂肪吸引が最も難易度が高い理由

貴方の元々の顔面の形状(骨格や筋肉を含む)や皮膚のコンディション(ニキビや毛穴、肌理等)、組織組成(脂肪だけでなく線維組織)、皮膚と真皮の張り感や加齢シワとの関連に加えて、貴方が過去にどの様な施術を受けてきたのか、受けていた場合の現状の問題点がどの程度どの層で生じているのか、更に貴方が口頭で仰る理想の仕上がりも詳細まで全て計算に入れて、恰も人工知能の様に㎜以下単位でデザインし、1度の手術で完成させる技術が問われているからです。つまり要所要所で吸引しすぎても取り足りなくても、重篤な後遺障害を残してもダメなのです。

症例① 22歳 女性

顔面脂肪吸引の過剰吸引注入修正症例01
他院手術歴
18歳時:頬から下顎の脂肪吸引
22歳時:脂肪溶解注射
希望デザイン
他院でお顔の脂肪吸引後に、頬骨の脂肪が吸引されずその下の部分を極端に吸引されて不自然な逆三角形の輪郭になったのを、自分の脂肪や幹細胞を使って修正したい。目の下のクマもついでに改善させたい。
方法
顔面脂肪吸引の過剰吸引 注入修正:当院オリジナル完全オーダーメイド 全顔面フルプレミアム☆フルセット注入
Dr.コメント
顔面の脂肪吸引の典型的な失敗症例です。頬骨上を吸引すべきか、頬骨下を過剰に吸引しすぎたために輪郭が不自然に(極端に逆三角形に)なったと思われます。吸引禁忌部位を避けつつも左右差を改善し、可能なら骨格や筋肉量も計算に入れて㎜以下単位で滑らかなContour lineを形成する必要があります。

顔面脂肪吸引でのNG手術とは?
※ページ最下段 美容整形Dr.選びのNG例とは?に加えて

  1. 吸引後の陥凹部の触診 or 皮膚の伸展度をシミュレーションしない
  2. 吸引部の陥凹の原因が、癒着なのか取りすぎなのか判断を間違う
  3. 吸引部に異物の残存があるか確認せずに脂肪注入を薦められる
  4. 陥凹部にはヒアルロン酸等のFillerの注入しかないと断言される

等、上記どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!

症例② 36歳 女性

顔面脂肪吸引の過剰吸引注入修正症例02
他院手術歴
30歳時:顔面(頬下部)の脂肪吸引
希望デザイン
他院での取り残しによるデコボコと取りすぎたところの陥凹を解消したい
方法
顔面脂肪吸引の過剰吸引 注入修正
1回目:脂肪注入(頬下部)
2回目:体重増加に伴う増大部位の減量目的の吸引(頬上部)
Dr.コメント
頬下部は注入しすぎても口角が挙上しづらくブルドッグ状の醜形になりがちで、生着率のより正確な予測が難しいところです。また、前医で吸引された後の陥凹部には幾つかのPit Fallがあります。リフト糸Fillerの残存や強力な癒着などがあれば、脂肪注入しても生着の妨げになるばかりか周囲にハケてしまい却って凸凹になることがあるので、当院にご相談下さい。

お顔の脂肪吸引で失敗されるとこうなります!

当院でお顔の他院脂肪吸引後の修正をした方の中には、左右差が(元よりも)悪化するに留まらず凸凹タルミシワが増えて一気に老けた方や、真皮まで削り取られて皮膚がペラペラになった方、顔面の動きが一部麻痺して治らなかった方、化膿して皮膚の一部が穿孔壊死を起こした方等がいらっしゃいました。どんなに有名なクリニックでも慎重にDr.を選んでください。貴方のお顔の替わり(スペア)はありません。

症例③ 33歳 女性

顔の脂肪吸引他院修正
他院手術歴
18歳時:下顎骨削り手術
31歳時:顔面全体に金の糸を挿入
希望デザイン
15年前に他院で受けた下顎の骨削り手術の後、顎関節症になった。それからずっと輪郭にも左右差があり、特に左側のエラ付近の陥没を治したい。
方法
顔面脂肪吸引の過剰吸引 注入修正:完全オーダーメイド 全顔面フルプレミアム☆フルセット無制限注入
Dr.コメント
この症例は下顎骨削り後に凸凹を発症した方で他院脂肪吸引後の症例ではありませんが、修正技術が(過剰脂肪吸引後の修正と)同様ですのでこの記事でご参考までにご紹介します。このケースでは土台である骨格が10年以上も歪んでいたため顎関節にも影響が認められ、顔面の正中軸も上下の口唇も(ついでにアンチエイジング目的も兼ねて)顔面全体をトータルでリモデリングする必要がありました。当院の完全オーダーメイドによる全顔面再生医療は、アンチエイジング目的のみならず欠損部形成や顔面の軸偏移(左右差)改善などにも応用させることが可能です
顔面脂肪注入術のリスク・問題点・合併症とそれらの対策
1.合併症や副作用と軽減または予防法
  • 局所麻酔の副作用は、アレルギーと麻酔中毒(頭痛・嘔気・眩暈・呼吸抑制・意識混濁などの中枢神経症状)が殆どでアレルギーは問診や皮内反応で対応でき、中毒は手術を中断した上で点滴治療をすれば通常回復します。
  • 痛みや腫れ、内出血に対しては術前の前投薬(シンネック)で軽減されます。
  • 術後2~3日以内は打撲痛程度、その後数週間は筋肉痛程度の軽度の痛みが続きますが、通常全て軽快・自然治癒します。
  • 麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
  • 線維化による癒着、凸凹、シコリ、ツッパリ感などは、術後数ヶ月の内に自然軽快しますが遅延の場合には溶解注射で治します。
  • 傷跡は各吸引部位に1~2箇所ずつ直径3~4mmの傷がつきます。この傷は残りますが数ヶ月~1年程で目立たなくなります。
  • 目立たなくさせるために、7日後の抜糸時より、テーピング約1ヶ月間を施します。
  • ごく稀に傷が開いたり、かさぶたを剥がしたりすると肥厚性瘢痕になることもあります。
  • レーザーや日焼けで色素沈着(シミ)が起こることもありますがこれも稀です。
2.ごく稀な合併症
  • 血腫、感染(化膿)、排液貯留、凹凸、タルミなどに対しては適切な圧迫固定と服薬等の注意事項遵守で予防します。
  • 血腫や排液貯留、感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間かかることがあります。
  • 数週間~数ヶ月続く神経鈍麻が生じた場合、治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。
3.禁止事項
  • 術前夜:飲酒をしないで下さい。
  • 術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用是非をご確認しておいてください。
  • 術後3日~7日:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動 ・洗顔やクレンジング時の擦過(シャワーは翌日から可能です)。
  • 術後2~3週間:吸引部のマッサージや殴打等
4.術後の必須事項とした方がいいこと
  • 術後3日間 24時間はフェイスマスク、ストッキングやウエストニッパーなどの装着必須期間があります。
  • その後数週間は更に起きている間(12時間以上)圧迫を続行する方が更に浮腫みが引締ります。
  • 通常、7日後の吸引部位の抜糸が終われば傷にテーピングを施します。約1ヶ月間続けて下さい。
  • 手術後当日のみ  15分毎にクーリング(冷却) 15分毎と安静
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