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脂肪吸引「ラ・フランス型の大腿&ヒップ修正」編

ラ・フランス体型とは

ラ・フランスとは洋ナシのことで、臀部と大腿後面が外側に張り出している方の体型がそのフォルムに似ていることから、分類に用いられることがあります。他にも「リンゴ型」「ピーマン型」「バナナ型」等、世間では見た目の体型を身近な果物や野菜に準えて形状分類し、下垂や肥満等のサインとして用いられていることがあります。ウエストは比較的括れがあるのに下半身に脂肪がつきやすいのは典型的な「洋ナシ=ラ・フランス型」で日本人体型の特徴の一つですが、欧米では腰腹部から連続して大量の脂肪がついているリンゴ型が多いとされています。

症例① 29歳 女性 153cm 46.3kg

ラフランス体型の修正症例01裏面.jpg
ラフランス体型の修正症例01表面
他院手術歴:なし
希望デザイン
太ももとお尻周りをスッキリとさせたい。ストレートジーンズが似合うくらいに真直ぐな足に仕上げてもらいたい。
方法
VASER2.0超音波モード根こそぎ吸引(大腿全周&下臀部)
吸引量:大腿表(右600ml 左600ml)大腿裏(右950ml 左950ml)臀部(右320ml 左280ml)
サイズ測定:大腿(47.8cm→38.8cm) 臀部(83.8cm→77.0cm)
Dr.コメント
2013年当院にてVASER超音波根こそぎモードを駆使して、大腿全周と下臀部の吸引を行った方です。尚、写真の中の肌色の楕円は、ご本人様の御希望により特徴的な個所をマスキングするモニター条件のために添付しています。ご希望にあるストレートジーンズが似合うくらいの真直ぐな美脚となるためには、余計な張り出しを全て真直ぐにするくらいの根こそぎ吸引が必要ですので、超音波モードを選択しました。しかしながら過剰吸引をしてしまうと凸凹やヒップラインの崩れ、下臀部のタルミ、特に内側ではО脚等が生じる恐れがあるため、グラデーション吸引を施して結果的に真直ぐに仕上げています。

ラ・フランス体型の方こそ、豊胸のために最適な脂肪がたくさん採取できます

ラ・フランス体型の方は一般的に「下半身太り」と自他を問わず評されますが、悲観することはありません。もしも豊胸や顔面の若返り、欠損部形成等で必要な場合において脂肪や脂肪幹細胞が採取される宝の宝庫なのです。スレンダーな韓国人や、やせ型の欧米人ではそれほど分化能力の優れた脂肪幹細胞はそれほど多く吸引できません。美容整形的観点から申しますと、体重が40㎏台でもこの部位からは充分な脂肪を採取することができるので、体型を変えるなら一石二鳥の手術が可能なのです。但し、脂肪吸引も豊胸も若返りも、全ての手術分野において貴方の最大限の美を引き出す技巧が無ければ成功しないでしょう。

症例② 33歳 女性 160cm 49.3kg

ラフランス体型への脂肪吸引修正症例02
他院手術歴:なし
希望デザイン
体重が50㎏未満なのに下半身太りなので、豊胸するなら太ももとお尻から脂肪吸引をしてもらいたい。特に外側に張り出している脂肪を取って欲しい。
方法
VASER2.0通常モード吸引(大腿全周&下臀部)+バストフルプレミアム☆フルセット注入
吸引量:大腿裏(右:810ml 左:810ml) 臀部(右:210ml 左:210ml)
Dr.コメント
2016年当院にてVASER通常モードを用いて、豊胸目的に大腿全周と下臀部の吸引を行った方です。この方も典型的な日本人特有のラ・フランス体型で、下半身に脂肪がつきやすいタイプだと思われます。しかし、豊胸術を目的としているならこの部位は良質な脂肪や脂肪幹細胞の宝庫なのです。つまり、体重が50㎏未満なのにも拘わらず豊胸に必要な脂肪がこの部位からだけで充分に採取できるのです。尚、超音波根こそぎモードならこの記事の①例目の方の様に更に細くすることもできたでしょう。

臀部や大腿の脂肪吸引で事前に名医を見抜くポイントは?

元々大腿後面と臀部はフィジカルに連続している部位ではありますが、ヒップラインを境界として立体的な構造が変化している部位でもあります。大抵、傷跡が目立たないヒップライン上に吸引孔を1カ所に設けて上下で異なる立体イメージに基づく吸引をしなければならない箇所ですが、この両部位に跨る脂肪吸引で他院にて失敗される典型的なパターンとして幾つかの共通要因がございます。

❶吸引孔の痕跡(傷跡)が適切な位置に付けられていないこと
❷術者と御本人様との間で術前に充分な打合せがなされていなかったこと
❸術前にオーダーメイドデザインがなされていなかったこと
❹術中や術直後の確認がなされていなかったこと
❺術後の圧迫固定が不十分だったこと

などが挙げられます。これらの事実は全て御本人様達からの聴収で判明していることですが、同時にカウンセリング時にご本人様による予測が困難なことでもあります。手術直前に気付いても「まな板の上のコイ」状態になってしまうので、その様な失敗を避けるためにはせめて

①カウンセリング時に貴方自身の身体で診察を受けること
②具体的にどの様な修正技術で手術を予定されるのかを尋ねることと
③術者による過去の似た症例の実績を幾つか見せてもらうことまでは最低限しておかなければなりません。
④2ndや3rdオピニオンを求めて複数の医院に出向くことをお勧めします。
実際に当院で手術を決断された方の多くが、そうされていました。

症例③ 43歳 女性 156cm 48.8kg

ラフランス体型の修正症例03-1
ラフランス体型の修正症例03-2

他院手術歴:なし
希望デザイン
ダイエットに失敗し続け、根本からリバウンドするような脂肪が無くなって欲しい。特に重いお尻を軽くして、内ももが歩くたびに擦れるので隙間ができて欲しい。
方法
VASER2.0通常モード吸引(大腿全周+臀部全体+膝周囲)
吸引量:(膝+大腿表 右720ml 左720ml) (臀部+大腿裏 右780ml 左780ml) 計3000ml 
Dr.コメント
2010年当院にてご予算の御都合からVASER通常モードを用いて、体型改善目的で脂肪吸引のみ行った症例です。この方も典型的なラ・フランス体型で、体重が50㎏未満なのにも拘わらず下半身に脂肪がつきやすいタイプだと思われます。超音波モードで手術されていれば、もっと効果やクォリティーが出せたでしょう。しかしこのモードでも上記の範囲から合計3000mlもの脂肪が吸引されていますので、この方にとってはかなりコスパが良かったのではないでしょうか。他院では超音波を用いずに(この料金で)、これだけの仕上がりにするのは恐らく無理だと思われるからです。
吸引脂肪写真
症例③ 吸引合計:3000ml

臀部脂肪吸引修正or注入でのNG手術とは?
※ページ最下段 美容整形Dr.選びのNG例とは?に加えて

  1. 診察時に臀部陥凹部の触診 or 皮膚の伸展度をシミュレーションしない
  2. 吸引部の陥凹の原因が、癒着なのか取りすぎなのか判断を間違う
  3. 各人の大腿の動きや大殿筋量を計算に入れたデザインをしない
  4. 吸引された同じ層に大量のヒアルロン酸や脂肪の注入を勧められる
  5. 臀部用シリコン(感染や痛みのリスク高)を挿入することを勧められる/li>

等、上記どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!

臀部の脂肪吸引で失敗されるとこうなります!

当院で臀部の他院脂肪吸引後の修正をした方の中には、左右差が(元よりも)悪化するに留まらず凸凹やタルミ、シワが増えて一気に下垂した方や、水着が着れなくなった方、坐骨神経痛になって治らなかった方、ダブルヒップラインや臀部外側が男性の臀部の様に陥凹が見られた方等がいらっしゃいました。どんなに有名なクリニックでも慎重にDr.を選んで下さい。臀部や大腿の脂肪吸引は、デザイン時からAIの様な正確な予測と4D(3D+動態)で吸引や注入が、完全にオーダーメイドで正確にできなければうまくゆきません。

臀部脂肪吸引のリスク・問題点・合併症とそれらの対策
1.合併症や副作用と軽減または予防法
  • 局所麻酔の副作用は、アレルギーと麻酔中毒(頭痛・嘔気・眩暈・呼吸抑制・意識混濁などの中枢神経症状)が殆どで、アレルギーは問診や皮内反応で対応でき、中毒は手術を中断した上で点滴治療をすれば通常回復します。
  • 術後2~3日以内は打撲痛程度、その後数週間は筋肉痛程度の軽度の痛みが続きますが、通常全て軽快・自然治癒します。
  • 麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
  • 線維化による癒着、凸凹、シコリ、ツッパリ感などは、術後数ヶ月の内に自然軽快しますが遅延の場合には溶解注射で治します。
  • 傷跡は各吸引部位に1~2箇所ずつ直径5~15mm程度の傷がつきます。この傷は残りますが数ヶ月~1年程で目立たなくなります。目立たなくさせるために、7日後の抜糸時より、テーピング約1ヶ月間を施します。
  • ごく稀に傷が開いたり、かさぶたを剥がしたりすると肥厚性瘢痕になることもあります。
  • レーザーや日焼けで色素沈着(シミ)が起こることもありますがこれも稀です。
2.ごく稀な合併症
  • 血腫、感染(化膿)、排液貯留、凹凸、タルミなどに対しては適切な圧迫固定と服薬等の注意事項遵守で予防します。
  • 血腫や排液貯留、感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間かかることがあります。
  • 数週間~数ヶ月続く神経鈍麻が生じた場合、治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。
3.禁止事項
  • 術前夜:飲酒をしないで下さい。
  • 術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用是非をご確認しておいてください。
  • 術後3日~7日:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動 ・洗顔やクレンジング時の擦過(シャワーは翌日から可能です)。
  • 術後2~3週間:吸引部のマッサージや殴打等
4.術後の必須事項とした方がいいこと
  • 術後4日間 24時間はテーピング固定必須期間があります。
  • 術後7日間 24時間はストッキングやウエストニッパーなどの装着必須期間があります。
  • その後数週間は更に起きている間(12時間以上)圧迫を続行する方が更に浮腫みが引締ります。
  • 通常、7日後の吸引部位の抜糸が終われば傷にテーピングを施します。約1ヶ月間続けて下さい。
  • 手術後当日のみ  15分毎にクーリング(冷却) 15分毎と安静
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