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「他院VASERライセンス医師の失敗修正(脂肪吸引術後のヒップライン修正)」編

臀部や大腿後面の脂肪吸引が何故難しいのか?

VASERライセンス取得者であっても、臀部や大腿の脂肪吸引では陥りやすいピットホールがいくつも存在しています。先ず、臀部の筋肉や脂肪のつき具合とタルミや陥凹程度の個体差が千差万別であることです。

ヒップライン、セルライトの有無、皮膚の厚みや柔らかさと下垂の程度、腰部や大腿との形状のバランス、筋肉量とその動き、そしてご本人様がどの様な形状をご希望されているのか、あらゆるファクターを全て計算にいれて彫刻と彫像するかの如く、十全な機能と最大限の美しさを引き出さなければならないからです。

下臀部と上臀部の脂肪のつき方にもグラデーションがあり、特に外側の陥凹部やヒップライン周囲の過剰吸引をされてしまえば、すぐに凸凹になってしまいます。また、下臀部中央付近の脂肪吸引に際しては、坐骨神経痛が生じない程度にクッションを残さなければなりません。元々大腿後面と臀部はフィジカルに連続している部位ではありますが、ヒップラインを境界として立体的な構造が変化している部位でもあります。

大抵、傷跡が目立たないヒップライン上に吸引孔を1カ所に設けて上下で異なる立体イメージに基づく吸引をしなければならない箇所ですが、この両部位に跨る脂肪吸引で他院にて失敗される典型的なパターンとして幾つかの共通要因がございます。

❶吸引孔の痕跡(傷跡)が適切な位置に付けられていないこと
❷術者と御本人様との間で術前に充分な打合せがなされていなかったこと
❸術前にオーダーメイドデザインがなされていなかったこと
❹術中や術直後の確認がなされていなかったこと
❺術後の圧迫固定が不十分だったこと

などが挙げられます。これらの事実は全て御本人様達からの聴収で判明していることですが、同時にカウンセリング時に予測が困難なことでもあります。手術直前に気付いても「まな板の上のコイ」となってしまうので、その様な失敗を避けるためには、せめて

①カウンセリング時に診察を受けること
②具体的にどの様な修正技術で手術を予定されるのかを尋ねること
③術者の過去の似た症例の実績を幾つか見せてもらうこと
までは最低限しておかなければなりません。
④2ndや3rdオピニオンを求めて複数の医院に出向くことをお勧めします。

実際当院で修正手術を決断された方の多くが、そうされていました。

症例① 40歳 女性 54.5kg

ベイザーライセンス保有医師による脂肪吸引術後修正01
他院手術歴
39歳時:大手美容整形医院にてVASER 脂肪吸引(臀部+大腿後面)&Pure graft(ピュアグラフト)方式での脂肪注入による豊胸術
希望デザイン
VASER最新技術と他のクリニックにないセンスで、1年前に他院での吸引後に形がおかしくなったヒップラインを綺麗に治したい。
方法
VASER最新型 他院修正モード超音波吸引(大腿表+臀部+ヒップライン周囲+膝周囲)
吸引量 右:690ml 左:710ml(大腿表)
吸引量 右:420ml 左:370ml(ヒップライン周囲)
Dr.コメント
この症例は、2013年全国的にTVのCMを頻繁に出している某有名クリニックの術後失敗症例で、しかもVASERライセンス保有Dr.に吸引された方です。当院にて2014年VASER超音波 修正モード(当院がオリジナル改良したモードです)を駆使して臀部の左右差や不自然なヒップラインを改善しました。元々、この方の姿位と体重のかけ方にも左右差がありますが、前医の吸引技術が拙いので更に左右差が目立ってしまっていました。臀部外側の陥凹も特に右側がウェーブ状の凹凸が見受けられますが、比較的軽度なので注入を要することなく下臀部の余剰皮膚(タルミ)を斜め上方にスライドアップリフトをさせて収納することによって、埋めることができています。

症例② 25歳 女性 52.2kg

ベイザーライセンス保有医師による脂肪吸引術後修正02
他院手術歴
24歳時:VASER脂肪吸引(両側大腿全周~下腿)
希望デザイン
他院での手術により生じたヒップライン周囲の凸凹・シワ、左右バランスの悪さを改善したい。
方法
VASER最新型超音波 他院修正モード吸引(大腿裏+臀部)
吸引量:大腿裏(右:720ml 左:720ml)臀部(右:345ml 左:345ml)
Dr.コメント
この症例は他院のVASERライセンス保有Dr.(その医院では複数の医師がいらっしゃいますがDr.名は不明で福岡分院)による術後失敗症例で、当院にて2013年VASER超音波修正モード(当院がオリジナル改良したモードです)を駆使して臀部の左右差や不自然なヒップラインを改善した方です。2012年、日本国内で2次募集であるVASER Advanced MENU(4D sculpt)の受講で初めて認定を受けた医師による手術であったのと、世界的指導医でさえ不得要領な指導であったことから、案の定ヒップライン周囲のVASERの使い方が定まっていないことが見て取れます。写真だけでは判り難いですが右下臀部のタルミと癒着が左側と比較してやや強く、他院VASER後の修正なのでより高度な修正技術を要しました。

臀部の陥凹やタルミ、不自然なヒップラインをどうやって治すのか?

臀部外側の陥凹が軽度なら、臀部Superficialの脂肪層に超音波を満遍なく施して浅層剥離し、下臀部の余分なIntermediateやDeep層の脂肪をグラデーション吸引して下臀部のタルミをうまくスライドアップさせながら陥凹部に収納すれば、脂肪などの注入が不要であることもあります。しかし、臀部外側に中等度以上の陥凹やタルミがあった場合には、左右差も計算に入れながら注入を要することがあります。この際に注意すべき点は剥離層に脂肪を注入してしまえば吸引した筈の下臀部層へと流れてしまうことがあるということです。一方、浅層剥離に際しても超音波をかけすぎてしまうと今度は癒着による引き攣れや陥凹、不自然なヒップラインが却って出現してしまう等の加減の難しさがあります。これは他のVASERライセンス保有者も(Alfredo Hoyos Dr.でさえ受講時に言及していなかったので)知る由もない経験者のノウハウなのです。不自然なヒップラインの修正も、当院では独自の技術を開発し、VASERを使いこなして進化させています。

症例③ 36歳 女性 51.0kg

ベイザーライセンス保有医師による脂肪吸引術後修正03
他院手術歴
32歳時:VASER脂肪吸引(大腿全周+臀部)
33歳時:VASER脂肪吸引&脂肪注入(大腿+臀部修正) 
希望デザイン
他院で吸引後に生じた下半身のたるみ、 シワ、シコリを改善をご希望。
方法
VASER最新型超音波吸引(大腿表+後面+下臀部+膝上)
吸引量
大腿表(右:100ml  左:70ml)
大腿裏(右:250ml  左:250ml)
下臀部(右:140ml  左:170ml)
膝上(右:80ml  左:80ml)
Dr.コメント
この症例は東京の他院VASER初代ライセンス保有Dr. によって2011年と2012年に2回手術したにも拘らず、上手くいかなかった方で、当院にて2015年VASER超音波修正モード(当院がオリジナル改良したモードです)を駆使して左右差や不自然なヒップラインを改善した方です。やはりこの症例においてもヒップライン周囲のVASERの使い方が定まっていないことが見て取れます。この方は本来なら医療不信になるところですが、失敗されたからこそ真剣にネット検索されるようになって、当院のHPに辿り着かれた様です。御予算の関係からも当院の技術を信じて頂いていたことからも、注入せずに当院の吸引技術だけで(もうこれで最後のつもりで)改善手術をご希望されましたので、その与えられた条件でベストを尽くしたつもりです。

臀部脂肪吸引修正or注入でのNG手術とは?
※ページ最下段 美容整形Dr.選びのNG例とは?に加えて

  1. 診察時に臀部陥凹部の触診 or 皮膚の伸展度をシミュレーションしない
  2. 吸引部の陥凹の原因が、癒着なのか取りすぎなのか判断を間違う
  3. 各人の大腿の動きや大殿筋量を計算に入れたデザインをしない
  4. 吸引された同じ層に大量のヒアルロン酸や脂肪の注入を勧められる
  5. 臀部用シリコン(感染や痛みのリスク高)を挿入することを勧められる/li>

等、上記どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!

臀部の脂肪吸引で失敗されるとこうなります!

当院で臀部の他院脂肪吸引後の修正をした方の中には、左右差が(元よりも)悪化するに留まらず凸凹やタルミ、シワが増えて一気に下垂した方や、水着が着れなくなった方、坐骨神経痛になって治らなかった方、ダブルヒップラインや臀部外側が男性の臀部の様に陥凹が見られた方等がいらっしゃいました。どんなに有名なクリニックでも慎重にDr.を選んで下さい。臀部や大腿の脂肪吸引は、デザイン時からAIの様な正確な予測と4D(3D+動態)で吸引や注入が、完全にオーダーメイドで正確にできなければうまくゆきません。

臀部脂肪吸引のリスク・問題点・合併症とそれらの対策
1.合併症や副作用と軽減または予防法
  • 局所麻酔の副作用は、アレルギーと麻酔中毒(頭痛・嘔気・眩暈・呼吸抑制・意識混濁などの中枢神経症状)が殆どでアレルギーは問診や皮内反応で対応でき、中毒は手術を中断した上で点滴治療をすれば通常回復します。
  • 痛みや腫れ、内出血に対しては術前の前投薬(シンネック)で軽減されます。
  • 術後2~3日以内は打撲痛程度、その後数週間は筋肉痛程度の軽度の痛みが続きますが、通常全て軽快・自然治癒します。
  • 麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
  • 線維化による癒着、凸凹、シコリ、ツッパリ感などは、術後数ヶ月の内に自然軽快しますが遅延の場合には溶解注射で治します。
  • 傷跡は各吸引部位に1~2箇所ずつ直径3~4mmの傷がつきます。この傷は残りますが数ヶ月~1年程で目立たなくなります。
  • 目立たなくさせるために、7日後の抜糸時より、テーピング約1ヶ月間を施します。
  • ごく稀に傷が開いたり、かさぶたを剥がしたりすると肥厚性瘢痕になることもあります。
  • レーザーや日焼けで色素沈着(シミ)が起こることもありますがこれも稀です。
2.ごく稀な合併症
  • 血腫、感染(化膿)、排液貯留、凹凸、タルミなどに対しては適切な圧迫固定と服薬等の注意事項遵守で予防します。
  • 血腫や排液貯留、感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間かかることがあります。
  • 数週間~数ヶ月続く神経鈍麻が生じた場合、治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。
3.禁止事項
  • 術前夜:飲酒をしないで下さい。
  • 術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用是非をご確認しておいてください。
  • 術後3日~7日:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動 ・洗顔やクレンジング時の擦過(シャワーは翌日から可能です)。
  • 術後2~3週間:吸引部のマッサージや殴打等
4.術後の必須事項とした方がいいこと
  • 術後4日間 24時間はテーピング固定必須期間があります。
  • 術後7日間 24時間はストッキングやウエストニッパーなどの装着必須期間があります。
  • その後数週間は更に起きている間(12時間以上)圧迫を続行する方が更に浮腫みが引締ります。
  • 通常、7日後の吸引部位の抜糸が終われば傷にテーピングを施します。約1ヶ月間続けて下さい。
  • 手術後当日のみ  15分毎にクーリング(冷却) 15分毎と安静
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