鼻翼根部ギャッジアップ法
(+貴族手術併用)
症例① 22歳 女性
他院手術歴 鼻の形成外科手術歴なし |
御希望デザイン 他院でカウンセリング時に、肋軟骨移植でピンチノーズや不自然な鼻になる可能性を訊いて不安になった。鼻翼基部を埋める貴族手術とダンゴ鼻の改善をしつつ、横から見て尖ったような三角形の鼻よりも、鼻根部を含む角が4点ある様な四角形の鼻にしてもらいたい。 |
方法 完全CLOSE式 鼻尖軟骨トリミング切除&再移植術&(鼻翼基部&ほうれい線根部への)Sure Derm挿入術 |
Dr.コメント 2022年10月の症例です。当院に御来院前にたくさんのクリニックや鼻専門医を訪れて効果とリスクについていろんな手技を吟味し、御自身の写真とイラストでご希望を詳細に伝えて戴いた若くて聡明な方でした。ダンゴ鼻を解消しつつも「ピンチノーズ」にならない様に、横から見て鼻先の頂点がとがらない様に、そして不自然な形と質感にならない様に、複数の御希望や条件を同時に満たす必要がありました。一方、多くの医院で「貴族手術」といえば、上口唇の裏面からシリコン等を挿入する手術が主流ですが、当院はまだ世に「貴族手術」という名称が無かった頃から、鼻翼内側根部より切開(完全CLOSE法)・剥離して鼻翼基部ごと起こし上げる手法をとっていたため、通常の貴族手術よりも鼻のベースごと前方に引き出される効果も齎されます。それでいて鼻翼幅も形よく自然に窄まるため(外側を切らずに)小鼻縮小効果も得られ、呼吸抑制が起こりません。外側を切除する様な他院または従来型の小鼻縮小術では、瘢痕が目立つだけでなく、却って潰れた様な低い鼻になり、笑顔時には横に広がってしまいます。 |
小鼻縮小(鼻翼幅を狭く)したいのに「外側切除式小鼻縮小術」だと全く逆効果?
小鼻縮小術とは?
正面から見た鼻翼幅を細く縮める手術のことを言います。従来より小鼻縮小術には大別して、「内側切除式」と「外側切除式」とがあり、内側・外側皮弁フラップ法やX-plasty法等の手法も散見されますが、最近では鼻翼基部両端を糸で締める方式も出現しています。
従来法の小鼻縮小術ではどんな結果になるのか?
全国の美容外科医や形成外科(専門)医を敵に回す様な意外なことを述べますが、
「従来法の小鼻縮小術を受けると殆どの場合失敗されます!」
その理由や背景には、幾つかの重要な問題が潜んでいます。御本人が「小鼻or鼻孔を小さくしたい」と希望すれば、大多数の担当医が内側・外側式を問わず「安易に小鼻縮小術を選択してしまうこと」が諸悪の発端です。
❶(内側切除式でさえ)呼吸抑制が生じる可能性が高い ⇒深呼吸がしづらくなる・鼻が詰まりやすくなる等の不可逆的機能障害に陥る |
❷却って鼻尖部(ダンゴ鼻)が太く見えてしまう ⇒鼻のバランスが悪くなり別の悩みを増やしてしまう |
❸鼻孔の形や上口唇・人中の動きも不自然になることが多い ⇒自然な表情や構語機能が損なわれる |
❹余計に鼻が潰れたように外側にけん引されて鼻が低くなり、笑顔がひきつる(笑えなくなる)、却って小鼻が広がる ⇒小鼻(鼻翼)縮小とは「真逆の結果」になり得る・自然な表情が奪われる |
❺傷跡がパッチワークの様な不自然な皮膚の継ぎ目になり、ファンデーションでも隠し切れない(寧ろ化粧ムラが生じる) ⇒何をやっても解決しないのでメンタルがやられる |
外側を切らずに、糸の牽引もせず、目的に叶った有効な代替法が必要!
新技術!鼻翼根部ギャッジアップ法
最新技術 鼻翼根部「ギャッジアップ法」とは?
鼻翼根部「ギャッジアップ法」とは、所謂「貴族手術」が誕生する以前の2008年頃より開発・発展されてきた当院独自の特殊技術です。鼻翼根部内側より切開・剥離(完全クローズ法)し、主に人工真皮(Sure Derm)を挿入する技術の総称で、結果的に「貴族手術」も可能となる手法のことです。一般的な「貴族手術」では上口唇の裏面からシリコン等の人工物を挿入する手法ですが、人工真皮(Sure Derm)を真皮直下に挿入する本法の特徴や利点は、他の方法では到達できない下記の様なアドバンテージが多数得られる点にあります。
鼻翼根部ギャッジアップ法(完全クローズ法)による効果
❶小鼻縮小術後の傷跡が修正できる!
他院で受けた内外側切除式小鼻縮小術後の傷跡の「めり込み」や「ガタガタした瘢痕」をキレイに埋め、自然な丸みを出しつつ、瘢痕をまるで無かったかの様に仕上げられる!
傷跡修正専門を称する医院でもこの技術は存在していません。
❷鼻翼根部を起こし上げる・鼻翼に起因する傾斜鼻を改善できる!
❸鼻翼幅がすぼまり、結果的に小鼻縮小効果も得られる!
❹笑顔時でも小鼻縮小効果・呼吸も楽になる!
全く新しい概念の「小鼻縮小術」!
笑顔時にも小鼻が横に引っ張られにくくなる・呼吸がしやすくなる!
(注:この方は他院小鼻縮小切開歴はありません)
❺横から見ても鼻翼根部が前方に迫り出して頬に埋もれない!
(注:この方は他院小鼻縮小切開歴はありません)
小鼻縮小 他院外側切除の目立つ傷跡修正
症例②29歳 女性
他院手術歴 25歳時(2019年12月) 鼻専門の形成外科専門医により鼻尖形成+3Dノーズ+Gメッシュ挿入術を受けた。 27歳時(2021年10月) 同院にて、外側切除式の小鼻縮小術を受けた。 |
御希望デザイン 鼻翼の傷跡の溝に化粧が溜まり、化粧でも傷跡が隠し切れないのがいつも気になる。ややワシ鼻に見えるところを、骨削りせずメッシュやシリコンも用いずに真直ぐに改善したい。 |
方法 完全CLOSE式 鼻背と鼻翼根部にSure Derm 挿入術&鼻翼瘢痕治療(両側 当院オリジナル鼻翼根部ギャッジアップ法) |
Dr.コメント 2023年8月の症例です。症例写真からは判別し難いですが、外側切除された瘢痕(キズ跡)が微細にガタガタしていて少しメリ込んでいるために、いつもファンデーションの粉が溜まり、マスクが外せなくてお悩みになっていました。鼻翼根部ギャッジアップ法によって、笑顔時に外側に牽引されがちな鼻翼根部を前方に迫り出させながら瘢痕のメリ込みも浅くさせ、傷跡が外見からは全く判らなくなるまでに改善しました。同時に鼻翼根部が前方に迫り出して頬に埋もれない程度に鼻尖ごと高くしながら、鼻孔底外側の尖った形もやや丸くすることを企図しています。一方で、鼻スジにSure Dermを挿入する際に鼻孔縁をやや下降させることによって、正面から見た鼻孔の形をマイルドにしつつ、小鼻縮小によって生じた「呼吸流量の抑制」を目立たない程度に改善させ(つまり鼻孔の大きさを拡大させ)ながら、他院形成外科専門医の複数の問題を同時に解決するデザインを施しました。 |
症例③37歳 女性
他院手術歴 25歳時(2011年) 千葉県のクリニックにて、外側切除式の鼻翼縮小術を受けた(1回目)。 27歳時(2013年) 耳鼻咽喉科にて、鼻中隔湾曲症を治療するために軟骨を削る手術を受けた(詳細不明)。 28歳時(2014年) 大手全国系列美容外科にて、内-外切除式の鼻翼縮小術を受けた(2回目)が、更に鼻翼が平べったくなってしまった。 32歳時(2018年) 鼻で有名な美容整形医院(★)にて、外側を再切開する鼻翼の修正術を受けた(3回目)が、問題が治らず更に鼻孔(下から見た鼻の形が)潰れた様な三角形になった。 35歳時(2021年) 上記(★)にて外側を再切開する鼻翼の修正術を受けた(4回目)が、傷跡が減り込んで目立つばかりで更に左右差が残ってしまった。 |
御希望デザイン ①鼻翼が平べったくて、特に笑顔時に外側に引っ張られる(鼻翼縮小とは真逆の結果になっている) ②笑顔時の鼻翼外側瘢痕部が不自然に盛り上がる(L>R)のと傷跡が目立つ ③鼻筋が曲がっている これら全ての問題を(もう外側を切らずに)一度に解決したい。 |
方法 完全CLOSE式 鼻翼癒着部剥離解除術 & Sure Derm挿入術(両側:貴族部・鼻翼根部ギャッジアップ・瘢痕浅層) |
Dr.コメント 2023年10月の症例です。合計4回も鼻翼外側を切開・切除した経歴があるため、瘢痕皮下の線維化によって著しく癒着しており、特に左外側上部の瘢痕の引き攣れが解除しきれず、現時点でもまだアフターケアを継続しているところです。もちろん当院の名にかけてでも、経過中にもっと完璧な状態をめざしますが、ここで注目して頂きたいのが鼻翼外側の前方への起こし上げと、瘢痕および不規則な形状のほうれい線が浅くなっている点です。そもそも鼻翼幅を狭めたくて受けたのに「小鼻縮小効果」とは真逆の結果になる様な「外側切除式小鼻縮小術」は、目的に対して根本的にミスマッチです。切除された皮弁分の余地がなくなる分、横方向に牽引されて(特に笑顔時)鼻翼が潰れたように拡大し、鼻尖も低くなり、化粧でも隠せないメリ込んだ凸凹の傷跡が残るだけの改悪でしかありません。つまりこの手法そのものが(鼻翼根部の厚みを減量する目的なら完全内側切除式でも充分なので)根絶すべきNG手術なのです。どんな名医や専門医に勧められても受けるべきではありません。 |