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鼻のプチ整形術後修正「不溶性フィラー(アクアミド・レディーエッセ・エンドプロテーゼ 等)注入後の除去や修正」編

隆鼻プチ整形 不溶性Filler(フィラー)注入後の修正
他院でよく提案される治療法(従来法)とは?

ヒアルロン酸にも溶解性のものと(ダーマライブ等の)不溶性のものがありますが、レディーエッセやエンドプロテーゼ、アクアミド等の(特定の溶解剤が無い)不溶性のFiller( フィラー、充填剤)を注入された場合に、どの様な治療法または除去法があるのでしょうか

一般的に形成外科領域ではOPEN法とCLOSE法を問わず、切開&掻把術で対応するしかないと言われるでしょう。大多数の形成外科医または美容整形外科医は、恐らく他の方法の経験が無いかその方法しかないと思い込んでいます。

もしもOPEN法でなければ除去できないと言われたら、すぐに逃げて帰って下さい。喩えCLOSE法でも「掻把する」と言われた場合も同様です。取り返しのつかない傷跡が残るか元以上に鼻が歪んでしまうリスクまで、貴方自身が一生涯背負ってしまいます。

症例① 23歳 女性

鼻の不溶性フィラー除去症例01正面
鼻の不溶性フィラー除去症例01斜め
他院手術歴
21歳時:隆鼻プチ整形(ヒアルロン酸注入)計3回
22歳時:ヒアルロニダーゼで溶解後すぐにRADIESSEを注入。その後計4~5回RADIESSE注入を別の2院で繰り返す
23歳時:第3の医院で隆鼻プチ整形(ヒアルロン酸注入/計1回)を受けても鼻の歪みやしこりがカバーできなかった
希望デザイン
注入されて残っているRADIESSEもヒアルロン酸もシコリも全て除去して正面から見て鼻スジを真直ぐに戻したい。
方法
穿刺排出(1回)のみ
Dr.コメント 
この症例は、プチ整形を複数の医院に跨り繰り返した結果、不可逆性のシコリと鼻の歪みに苛まれた典型的なプチ整形合併症症候群の方です。注入した医院でさえ、レディーエッセは溶かすことも除去することもできないと言われたため2014年、当院にご相談に来られました。デザイン当初、緑色で囲んだ部位のみかと思われたのですが、穿刺排出する内に鼻尖部付近まで注入異物が残っていることが判明したため、デザイン範囲外の鼻尖部まで可及的に除去しています。御本人様より「見た目はとても自然になりましたし最善をつくして下さったのでボコボコは減りました。」とのコメントを頂きました。

隆鼻プチ整形
不溶性Filler(フィラー)注入の当院の治療法とは?

勿論、当院でも鼻腔内を切開してCLOSE法で除去を行うことがありますが、それは除去と同時に(Sure Derm等の)他の素材を用いて隆鼻術を行う場合に限られています。尤も、当院では「除去」すると言っても「掻把(=掻き出すこと)」はしません。掻把すれば正常組織まで不要なダメージを与えかねず、大雑把な操作になれば細かく固い(または扁平な)繊維性小嚢胞を取り残す率が高くなり、微小血管も破綻して出血も多くなることが充分に予想されるからです。つまり掻把とは一見完全除去できる手段に思えて実は乱暴な手段なのです。

実は、除去する手段としてメスや溶解剤等を使わないもう一つの技術があり、除去だけの目的の方に対して当院では近年穿刺排出のみで(ほぼ完全に除去できる程の)良好な結果が得られております。但し、その技法で除去することは恐らく他院では不可能だと思われます。何故なら穿刺排出とは言っても、シリンジの陰圧と患部への陽圧を適度に保ちながら瞬時瞬時に針先ベベルを㎜以下の単位で排出すべき対象物に向け、恰も透視化で内容物とその構造が全て把握できるほどに悉く吸い出す特殊な職人技術を要するからです。見落とされがちな繊維性小嚢胞も確実に穿破さえできていれば、内容物は比較的容易に除去することができるのです。

症例② 26歳 女性

鼻の不溶性フィラー除去症例02斜め
鼻の不溶性フィラー除去症例02正面
他院手術歴
25歳時:隆鼻プチ整形(エンドプロテーゼ注入)
希望デザイン
約1年前に他院で挿入されたエンドプロテーゼを除去したい。主に鼻根部が不自然に凸凹になっていて、もう注入系のプチ整形はコリゴリだけど除去後に鼻の形が崩れると嫌なので、整形や修正をしたということが判らない程度に仕上げて欲しい。
方法
完全CLOSE法 注入異物除去術 & 同日隆鼻Sure Derm(シュアダーム)挿入術
Dr.コメント
この方も同様に注入した医院でさえ、エンドプロテーゼは溶かすことができずOPEN法で掻把するしかないと半ば高圧的に言われたため2016年、当院にご相談に来られました。先ず右鼻腔内を切開し患部まで剥離すると、掻把するまでもなくスクィーズしながら容易にエンドプロテーゼを水飴の如く漏出させ、更に繊維性小嚢胞まで備に穿破させて内腔を小ガーゼ片で拭いました。エンドプロテーゼは分子構造上、RADIESSEとは異なり細胞間質にフュージョンしづらいためか、可及的にほぼ完全除去ができたと考えられます。この方の場合、注入異物を除去すると同時に「鼻のアリバイ」を保つことがもう一つの重要なミッションでした。術前後で鼻スジの高さがあまり変化していないのは、エンドプロテーゼ除去と同時にSure Dermによって置換しているからです。念のため Sure Derm生着が安定する長期予後(10ヶ月後)も見届けています。

不溶性Filler(フィラー)に対して溶解注射がダメな理由と背景

拘縮やシコリが形成されるか歪んできた鼻に対して、一部の形成外科医や美容外科医がステロイド(ケナコルト)の局所注射を提案する場合があります。ステロイド(ケナコルト)は、生きた細胞に対して線維性索状物や血管等の過形成を抑制させる効果がありますが、異物応答反応によって生じる異常線維化や血管増生のみを減らす目的で提案しているのなら本末転倒どころか、寧ろ害悪になります。

何故なら、生体に馴染まない異物(Filler)が残存しているが故に生じた正常な防御反応を一時的に抑えているだけで、原因物質の除去が伴っていなければいずれ再発する可能性が高いだけでなく、穿破した被膜から異物(Filler)が漏出するか正常組織までも再生が抑制されて却って凸凹や不自然な皮膚の菲薄化が生じてしまう恐れがあるからです。脂肪溶解注射やヒアルロニダーゼ等の不適切な溶解注射も同様に論外です。医学は因果律に従う自然科学なので、根治にはやはり原因(物質)除去が最優先されるのです。

症例③ 37歳 女性

鼻の不溶性フィラー除去症例03斜め
鼻の不溶性フィラー除去症例03正面
他院手術歴
32歳時:鼻尖軟骨切除+耳介軟骨移植+小鼻縮小術を受ける
35歳時:隆鼻プチ整形(ヒアルロン酸 クレヴィエル注入)
36歳時:隆鼻プチ整形(主に鼻根部にレディエッセを注入)
希望デザイン
思っていたよりも鼻根部が立体的になりすぎた。元々目と目の間が近いのが強調されてしまい、表情そのものが自分に合わないと感じ、もう元の鼻に戻したい。鼻筋の歪みや鼻の軸の左右差も目立ってしまったのもついでにできるなら治したい。
方法
1回目:穿刺排出&特殊治療
2回目:特殊治療のみ
Dr.コメント 
注入されたレディーエッセを針孔だけで除去できることを当院HPで知り、当院に辿り着いた2021年の症例です。この方のご希望はあくまでも「元の鼻に戻す」ことに尽きますので、注入物の可及的除去のみでは不充分で、RADIESSE周囲に後発的に形成されている筈の繊維性被膜をも無くす必要がありました。しかしそれには「掻把」または「切開摘出」或いは「時間と共に減少するのを待つ」しかないと、他院の医師なら口を揃えてコメントするでしょう。事実、この方もそれを見越してリスクの高い従来法を避けるために御来院されています。ヒアルロニダーゼでも脂肪溶解でもステロイドでもない別の方法で、異常線維組織のみを減少させる特殊治療の適応と判断し併用しました。

鼻整形・形成修正でのNG手術とは?
※ページ最下段 美容整形Dr.選びのNG例とは?に加えて

  1. OPEN法や外側切開法を薦められる or 希望していない手術を薦められる
  2. シリコンやゴアテックス、リフト糸の挿入・異種動物軟骨移植を勧められる
  3. 耳介や肋軟骨(粉砕しても凸凹・拘縮・石灰化リスク有)移植を勧められる
  4. 貴方の鼻の皮膚伸展度に合わない程の挿入物を希望または挿入される
  5. 硬くなった壊死軟骨や癒着、肉芽等をそのままにした状態で修正される
  6. 抜去と同時にヒアルロン酸や脂肪注入(漏出変形リスク有)を薦められる
  7. 不溶性Filler注入を勧められるもその医師が万一の場合に除去ができない
  8. 等、どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!
鼻のプチ整形術後修正・不溶性フィラー注入後の修正のリスク・問題点・合併症とその対策
1.合併症や副作用と軽減または予防法
  • 局所麻酔の副作用は、アレルギーと麻酔中毒(頭痛・嘔気・眩暈・呼吸抑制・意識混濁などの中枢神経症状)が殆どでアレルギーは問診や皮内反応で対応でき、中毒は手術を中断した上で点滴治療をすれば通常回復します。
  • 麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
  • 線維化による癒着、凸凹、シコリ、ツッパリ感などは、術後数ヶ月の内に自然軽快しますが遅延の場合には溶解注射で治します。
2.ごく稀な合併症
  • 内出血、感染(化膿)、などに対しては適切な注意事項と服薬等の遵守で予防します。
  • 創面の離解(または「し開」)や移植物・挿入物の創面からの露出が万一生じた場合には速やかに受診して下さい。
  • 感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間かかることがあります。また、挿入物にまで感染が及んだ時は抜去しなければ治らないこともございます。数週間~数ヶ月、治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。
3.禁止事項
  • 術前夜:アルコールを控えて下さい。
  • 術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用是非をご確認しておいてください。
  • 術後2日~3日:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動 ・洗顔や化粧(シャワーは翌日から可能です)
  • 術後2~3週間:クレンジング時の擦過、マッサージや殴打等
4.術後の必須事項とした方がいいこと
  • 術後3日~4日間 24時間は鼻ギプス(または必要時Retina)の装着必須期間があります。
  • 通常、7日後の抜糸が終われば早期合併症のリスクが大幅に減りますが、ギプスの追加装着をした方が望ましい場合もあります。
  • 手術後当日のみ  15分毎にクーリング(冷却) 15分毎と安静
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