脂肪吸引の中でも、実はお顔の脂肪吸引が最も難易度が高い理由
貴方の元々の顔面の形状（骨格や筋肉を含む）や皮膚のコンディション（ニキビや毛穴、肌理等）、組織組成（脂肪だけでなく線維組織）、皮膚と真皮の張り感や加齢シワとの関連に加えて、貴方が過去にどの様な施術を受けてきたのか、受けていた場合の現状の問題点がどの程度どの層で生じているのか、更に貴方が口頭で仰る理想の仕上がりも詳細まで全て計算に入れて、恰も人工知能の様に㎜以下単位でデザインし、１度の手術で完成させる技術が問われているからです。つまり要所要所で吸引しすぎても取り足りなくても、重篤な後遺障害を残してもダメなのです。
症例① 56歳 女性
| 他院手術歴 26歳時：ふくよかな顔になると運気がよくなると台湾の占い師にアドバイスされ、顔面の至る所に不溶性の液状シリコンを注入してしまった 53歳時：フェイスリフト手術 55歳時：中国で手動の吸引によるシリコン除去を試みたが全く除去できなかった |
| 希望デザイン 頬骨上から頬・フェイスライン・下顎にかけてのシリコンと無数のしこり除去目的の脂肪吸引 |
| 方法 顔面の注入異物修正：頬～下顎の特殊脂肪吸引 |
| Dr.コメント 不溶性の液状シリコンはそれ自体粘稠度が高く吸引困難で、しかも難治性の肉芽種等の腫瘤を形成してしまいます。吸引を繊細かつ慎重にすることは勿論、残存肉芽種を如何に減量または消失させるかのアフターケアも必要になってきます。顔面内異物を除去する時は、最初から一貫した戦略（治療計画）を立てて綿密に行わなければ却って現状以上に悪化することがあるので、当院にご相談下さい。 |
顔面脂肪吸引修正or注入でのNG手術とは？
※ページ最下段 美容整形Dr.選びのNG例とは？に加えて
- 吸引後の陥凹部の触診 or 皮膚の伸展度をシミュレーションしない
- 吸引部の陥凹の原因が、癒着なのか取りすぎなのか判断を間違う
- 吸引部に異物の残存があるか確認せずに脂肪注入を薦められる
- 陥凹部にはヒアルロン酸等のFillerの注入しかないと断言される
等、上記どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい！
症例② 20歳 女性
| 他院手術歴 19歳時：バッカルファット除去＆下顎の脂肪吸引 |
| 希望デザイン 他院バッカルファット除去後、左頬下部に原因不明のしこりが出現したのを治したい。 |
| 方法 脂肪吸引の修正・左右差改善：全顔面ＶＡＳＥＲ通常吸引（頬骨上部～頬）＆ 穿刺＆溶解注射 （左頬下部） |
| Dr.コメント この症例は当院で最初に頬骨上部～頬の脂肪吸引を行った後に初めて、前医でのバッカルファット除去後の咬筋下層のシコリが浮き彫りになってきた方です。この方はケロイド体質であったことと、エコー検査で吸引層にシコリがないと判明したため、深層のシコリ（線維腫）を試験穿刺した後に、有効な薬剤を選択して溶解し再発無く完治しました。 |
お顔の脂肪吸引で失敗されるとこうなります！
当院でお顔の他院脂肪吸引後の修正をした方の中には、左右差が（元よりも）悪化するに留まらず凸凹やタルミ、シワが増えて一気に老けた方や、真皮まで削り取られて皮膚がペラペラになった方、顔面の動きが一部麻痺して治らなかった方、化膿して皮膚の一部が穿孔・壊死を起こした方等がいらっしゃいました。どんなに有名なクリニックでも慎重にDr.を選んでください。貴方のお顔の替わり（スペア）はありません。
症例③ 40歳 女性
| 他院手術歴 36歳時：金の糸挿入術 38歳時：イタリアンリフト挿入術 |
| 希望デザイン 以前から気になっていた頬の肉が、老化に伴い更に下がってタルミになってきたのを改善したい。 |
| 方法 脂肪吸引の修正 リフト糸挿入層の癒着解除 VASER ventX 通常吸引（頬～下顎）+ 脂肪注入（目の下のクマ・ほうれい線） ＆ 術後癒着部剥離 ＆ 溶解注射 |
| Dr.コメント この症例は当院で最初に頬～下顎の脂肪吸引を行った後に初めて、前医でのリフト糸挿入層の癒着が浮き彫りになってきた方です。通常のイタリアンリフトとは1年以内に溶解するHAPPY LIFTのことを指し、吸引層には残存異物がない筈なのですが、説明とは異なる糸を挿入されていたか、リフト糸挿入層周囲に線維化や癒着が生じる別の誘因があったのではと考えられます。何れにしても深層の癒着層を剥離した後に、脂肪注入をすることなく有効な薬剤を選択して軽度溶解して再発無く完治しました。 |
