上眼瞼が窪んでいても脂肪注入が第一選択ではない理由と背景
たとえ上眼瞼が窪んでいるからと言って、脂肪注入を第一選択にするのは安易すぎます。鶴瓶さんやあらぽんさんの様な腫れぼったい瞼になりたい場合は別ですが、一般的に瞼が重くなり開眼しづらくなるのが充分に予想されるからです。また、閉眼時には脂肪の生着率のムラやシコリ等で凸凹になることもあり、特に切開瘢痕がある瞼には禁忌です。当院ではクボミにタルミをうまく収納させつつ、同時に多重ラインも眼瞼下垂も左右差も三角睫毛も治すシミュレーションができる新挙筋法の技術を駆使することが第一選択です。
そのクボミ、切開や注入せずに治したい!
症例① 42歳 女性
他院手術歴 37歳時:重瞼目的の部分切開 |
希望デザイン メスを使わずにタルミとクボミを治して、特に左側の多重ラインを1本化させたい。 |
方法 眼瞼形成術後修正(他院術後の上眼瞼タルミ・窪み修正) 両側 新挙筋法2針4点固定法 |
Dr.コメント この程度の上眼瞼のクボミなら、大多数の医師は「(全切開を伴う)眼瞼下垂手術の適応です」「クボミにはヒアルロン酸を試しに注入しましょう」「脂肪注入の方が定着します」などと宣うでしょう。何らかの形で不自然になるか却って開閉眼障害が生じる可能性が高いと思われます。伸びきった挙筋腱膜を短縮するための(眼瞼下垂手術で見られる)結紮なら、当院では切開せずにできます。しかもアーモンド形のラインと睫毛ラインも可能です。挙筋腱膜を切断or折畳むのは、たとえ上手くいったとしても保険診療で認められていようとも、凸凹ラインや三角形の目の形になることが多く当院ではNGです。 |
上眼瞼への注入手術でのNG例とは?
※ページ最下段 美容整形Dr.選びのNG例とは?に加えて
- 上下瞼に(失明リスクがある)脂肪溶解注射(メソセラピー)を薦められる
- 全切開法を薦められる or Roof脂肪除去や眼輪筋切除法を薦められる
- 切開瘢痕の直下の凹みにヒアルロン酸や脂肪等の注入を薦められる
- 希望していない他の手術や眉下・眉上切開等を強引に薦められる
- 眼瞼下垂(疑い)の病名を付ければ保険診療可能だと薦められる
- 注入予定の脂肪の量を術後に告知・供覧することを約束してくれない 等、どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!
症例② 44歳 女性
他院修正歴 34歳時:両側 埋没法(2点固定 瞼板法) 40歳時:両側共に二重ラインが取れてしまったため糸を抜去して再度、埋没瞼板法(トリプルLS法)を受ける |
希望デザイン 最後に受けたトリプルLS法でも結局ラインが取れてしまったので、もう埋没法では無理だと諦めていた。自分の瞼の特徴と希望にベストマッチングした、安定して取れない二重ラインを作って欲しい。クボミと開眼時、眉を挙上する癖も治ればいいと思う。 |
方法 眼瞼形成術後修正(他院術後の上眼瞼タルミ・窪み修正) 両側 前医埋没糸抜去&新挙筋法2針4点固定法 |
Dr.コメント 当院来院一週間前頃から左瞼の違和感が出現していた症例です。LS法とは個人開業の先生が独自開発をされた技法の様ですが、目頭から目尻側まで数往復するくらいのLong Length Thread を瞼に対して垂直に瞼板前後にかけられていて、それが却って開閉眼障害や新挙筋法の妨げになることもしばしばあり、事実この症例も糸を抜去直後、開眼が少し楽になったと仰いました。更に新挙筋法を4Dデザインで施すと、タルミがクボミに収納されて瞳が輝きだし、より一層開閉眼が楽になります。 |
上眼瞼への脂肪や薬剤注入で失敗されるとこうなります!
上眼瞼は過剰脂肪注入をしてしまうと開眼障害や怖い目つきになることもございます。しかもそれが今度は元に戻すか自然な瞼の状態に仕上げるのに、かなり難治性になることが多く、大多数の医院では全切開して除去するしかないと言われます。一方、注入脂肪の一部が壊死を起こした場合、しこりや石灰化に発展すれば(当院では禁忌指定していますが)脂肪溶解注射でも無効で、また、ステロイド注射では皮膚の菲薄化や凸凹を増長させることも少なくなく、泥沼の悪化の一途となってしまいがちなのです。
症例③ 31歳 男性
他院手術歴 27歳時:両側埋没法(2点固定 瞼板法) |
希望デザイン 4年前に受けた(特に右側の)埋没法の跡に陥入線が入り、二重ラインの癖がなくなるにつけて瞼も重くなってきたので、不自然な陥凹グセと開眼度を改善させて二重ラインも左右揃えたい。 |
方法 眼瞼形成術後修正(他院術後の上眼瞼タルミ・窪み修正) 両側 上眼瞼マイクロ切開脱脂術+(右側)新挙筋法3針6点固定 (左側)新挙筋法2針4点固定 |
Dr.コメント この症例は特に陥凹が目立っているわけではありませんでしたが、前医で受けた埋没法の陥入グセが(特に右側に)中途半端に残っていたため、より強く深い二重ラインを作成するためにマイクロ切開脱脂術を併用しました。当院新挙筋法の術前シミュレーションにてクボミの程度よりもタルミの程度が勝っていたために、ご本人様も安定した二重を御希望されたので適応となりました。 |