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脂肪吸引の他院修正「臀部・大腿後面の再吸引&注入修正」編

臀部や大腿後面の脂肪吸引が何故難しいのか?

VASERライセンス取得者であっても、臀部や大腿の脂肪吸引では陥りやすいピットホールがいくつも存在しています。

先ず、臀部の筋肉や脂肪のつき具合とタルミや陥凹程度の個体差が千差万別であることです。ヒップライン、セルライトの有無、皮膚の厚みや柔らかさと下垂の程度、腰部や大腿との形状のバランス、筋肉量とその動き、そしてご本人様がどの様な形状をご希望されているのか、あらゆるファクターを全て計算にいれて彫刻と彫像するかの如く、十全な機能と最大限の美しさを引き出さなければならないからです。下臀部と上臀部の脂肪のつき方にもグラデーションがあり、特に外側の陥凹部やヒップライン周囲の過剰吸引をされてしまえば、すぐに凸凹になってしまいます。また、下臀部中央付近の脂肪吸引に際しては、坐骨神経痛が生じない程度にクッションを残さなければなりません。

症例① 31歳 女性

脂肪吸引他院修正(お尻・太もも)02
他院手術歴
21歳時:脂肪吸引(大腿全周)
希望デザイン
おしりが小さく骨盤も小さいので、ボリュームが欲しい。腰回りの落ちにくい脂肪を吸引してスリムにしたい。臀部のタルミ、凹凸もヒップラインの左右差も改善したい。
方法
VASER超音波 他院修正モード吸引(腰部+下臀部)&臀部陥凹部と上臀部に(脂肪+濃縮幹細胞+PRP+PRM)注入
吸引量:腰部(R 500ml L 500ml)臀部(R 130ml L 100ml)
注入量:臀部(R 370ml L 200ml)
Dr.コメント
この方は他院で左右異なる医師に吸引されたかのように、ヒップラインの左右差が著明でした。臀部側面の陥凹もあり、最初から吸引脂肪の(デザイン赤色部への)注入をご希望されていました。他院でどんな吸引をされたかも重要な要因ですが、ヒップの凸凹やラインの左右差は肢位や体重のかけ方にも影響を受けるところですので、デザインは体動まで全て計算に入れて総合的に臀部を造形できなければなりません。

臀部の陥凹やタルミ、不自然なヒップラインをどうやって治すのか?

臀部外側の陥凹が軽度なら、臀部Superficialの脂肪層に超音波を満遍なく施して浅層剥離し、下臀部の余分なIntermediateやDeep層の脂肪をグラデーション吸引して下臀部のタルミをうまくスライドアップさせながら陥凹部に収納すれば、脂肪などの注入が不要であることもあります。

しかし、臀部外側に中等度以上の陥凹やタルミがあった場合には、左右差も計算に入れながら注入を要することがあります。この際に注意すべき点は剥離層に脂肪を注入してしまえば吸引した筈の下臀部層へと流れてしまうことがあるということです。

一方、浅層剥離に際しても超音波をかけすぎてしまうと今度は癒着による引き攣れや陥凹、不自然なヒップラインが却って出現してしまう等の加減の難しさがあります。他のVASERライセンス保有者も(Alfredo Hoyos Dr.でさえ受講時に言及していなかったので)知る由もない経験者のノウハウなのです。不自然なヒップラインの修正も、当院では独自の技術を開発し、VASERを使いこなして進化させています。

症例② 57歳 女性 57.1kg 体脂肪率:27.9%

大腿後面の吸引修整&注入
他院手術歴
46歳時:某大手クリニックで大腿全周の脂肪吸引
希望デザイン
お尻と太ももの太さが同じなのと、不自然なヒップラインや張りのないシワ・タルミの改善をお願いしたい。
方法
VASSER最新型 超音波他院修正モード吸引(大腿全周+膝周囲+臀部)&臀部外側筋層への脂肪注入
吸引量:臀部(右:150ml 左:150ml)大腿表面(右:260ml 左:260ml)膝周囲(右:80ml 左80ml) 大腿後面(右:250ml 左:250ml)
注入量:(右:230 ml 左:140ml)
Dr.コメント
この症例はVASER新型超音波 修正モード(当院がオリジナル改良したモードです)を駆使して、臀部~大腿後面にかけて連続して弛緩した皮膚のリフトアップとヒップラインの創造を図りつつ上臀部外側の大臀筋内への脂肪注入(主に黒色デザイン部)を施して、よりメリハリがつくように形成した2021年4月の症例です。従来の他院失敗症例とはパターンが異なる特異例です。臀部と大腿に太さの落差が無く横から見ても扁平で、境界も不明瞭(ダブルヒップラインとは言えない不自然な平行陥入線)な形状でした。境界において臀部との落差を形成しつつ臀部の立体感を蘇らせて弛緩したタルミを切除せずにリフトアップさせるのは、想定以上の困難さがありました。

臀部脂肪吸引修正or注入でのNG手術とは?
※ページ最下段 美容整形Dr.選びのNG例とは?に加えて

  1. 吸引後の陥凹部の触診 or 皮膚の伸展度をシミュレーションしない
  2. 吸引部の陥凹の原因が、癒着なのか取りすぎなのか判断を間違う
  3. 各人の大腿の動きや大殿筋量を計算に入れたデザインをしない
  4. 吸引された同じ層に大量のヒアルロン酸や脂肪の注入を勧められる
  5. 臀部用シリコン(感染や痛みのリスク高)を挿入することを勧められる/li>

等、上記どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!

臀部の脂肪吸引で失敗されるとこうなります!

当院で臀部の他院脂肪吸引後の修正をした方の中には、左右差が(元よりも)悪化するに留まらず凸凹やタルミ、シワが増えて一気に下垂した方や、水着が着れなくなった方、坐骨神経痛になって治らなかった方、ダブルヒップラインや臀部外側が男性の臀部の様に陥凹が見られた方等がいらっしゃいました。どんなに有名なクリニックでも慎重にDr.を選んで下さい。臀部や大腿の脂肪吸引は、デザイン時からAIの様な正確な予測と4D(3D+動態)で吸引や注入が、完全にオーダーメイドで正確にできなければうまくゆきません。

症例③ 38歳 女性 51.6kg

脂肪吸引他院修正(お尻・太もも)03-1
脂肪吸引他院修正(お尻・太もも)03-2
他院手術歴
27歳時:脂肪吸引(腹部+大腿全周)
希望デザイン
他院で中途半端な脂肪吸引を受けてしまった。横から見た時のお尻の形が垂れている様に見えるので、下半分を吸引して上半分に移動させたい。腰との境界もないのでメリハリをつけたい。
方法
VASER超音波 他院修正モード吸引(腰部+下臀部+大腿後面一部)&臀部陥凹部と上臀部に(脂肪+濃縮幹細胞+PRP+PRM)注入
吸引量:腰部(右:550ml 左:550ml)大腿後面(右:160ml 左:180ml)下臀部(右:90ml 左:50ml)
注入量:臀部(右:150ml 左:150ml)
Dr.コメント
この症例は真後ろから見ても術前後の変化は判り辛いですが、横から見るとご本人様の訴えと変化が判り易いです。ウエストの括れと上臀部のボリュームアップにより、腰部を境としたSigmoid曲線のメリハリが効いていて、下臀部に至るまで美しくリフトアップされています。大腿上部も修正ついでに少しだけ細くしたのでヒップとの落差がつき、凹凸の無い桃尻になっています。38歳に見えない程の体型です。
臀部脂肪吸引のリスク・問題点・合併症とそれらの対策
1.合併症や副作用と軽減または予防法
  • 局所麻酔の副作用は、アレルギーと麻酔中毒(頭痛・嘔気・眩暈・呼吸抑制・意識混濁などの中枢神経症状)が殆どでアレルギーは問診や皮内反応で対応でき、中毒は手術を中断した上で点滴治療をすれば通常回復します。
  • 痛みや腫れ、内出血に対しては術前の前投薬(シンネック)で軽減されます。
  • 術後2~3日以内は打撲痛程度、その後数週間は筋肉痛程度の軽度の痛みが続きますが、通常全て軽快・自然治癒します。
  • 麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
  • 線維化による癒着、凸凹、シコリ、ツッパリ感などは、術後数ヶ月の内に自然軽快しますが遅延の場合には溶解注射で治します。
  • 傷跡は各吸引部位に1~2箇所ずつ直径3~4mmの傷がつきます。この傷は残りますが数ヶ月~1年程で目立たなくなります。
  • 目立たなくさせるために、7日後の抜糸時より、テーピング約1ヶ月間を施します。
  • ごく稀に傷が開いたり、かさぶたを剥がしたりすると肥厚性瘢痕になることもあります。
  • レーザーや日焼けで色素沈着(シミ)が起こることもありますがこれも稀です。
2.ごく稀な合併症
  • 血腫、感染(化膿)、排液貯留、凹凸、タルミなどに対しては適切な圧迫固定と服薬等の注意事項遵守で予防します。
  • 血腫や排液貯留、感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間かかることがあります。
  • 数週間~数ヶ月続く神経鈍麻が生じた場合、治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。
3.禁止事項
  • 術前夜:飲酒をしないで下さい。
  • 術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用是非をご確認しておいてください。
  • 術後3日~7日:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動 ・洗顔やクレンジング時の擦過(シャワーは翌日から可能です)。
  • 術後2~3週間:吸引部のマッサージや殴打等
4.術後の必須事項とした方がいいこと
  • 術後4日間 24時間はテーピング固定必須期間があります。
  • 術後7日間 24時間はストッキングやウエストニッパーなどの装着必須期間があります。
  • その後数週間は更に起きている間(12時間以上)圧迫を続行する方が更に浮腫みが引締ります。
  • 通常、7日後の吸引部位の抜糸が終われば傷にテーピングを施します。約1ヶ月間続けて下さい。
  • 手術後当日のみ  15分毎にクーリング(冷却) 15分毎と安静
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