症例① 43歳 女性
他院手術歴 42歳時:額に非吸収糸(ミラクルリフト)を挿入 |
希望デザイン 前額を含む顔面全域に(当院の最新技術である)再生医療をしたいけど、溶けない糸が細胞の生着の妨げになるのなら、この際に(メスを使わずに)抜去しておいてもらいたい。眉が糸リフトのためやや過剰挙上気味なのでその分、瞼にクボミが目立つのもついでに改善したい。 |
方法 他院非吸収リフト糸を針孔だけで抜去& 1ヶ月後に全顔面フルプレミアム☆フルセット注入 |
Dr.コメント 挿入糸の露出や引き攣れ等スレッドリフト特有の合併症が無くとも、過剰牽引による不自然な表情や生体細胞注入時の生着の妨げになる問題が常に付き纏います。この症例の場合は特にリフト糸が非吸収糸で、尚且つ上眼瞼に陥凹を来す程度の眉挙上があったため、御本人様御希望により脂肪幹細胞による生体内再生医療術前に抜去することになりました。直線的なシンプルデザインによる2本の非吸収糸だったため、まだそれ程不自然な表情ではないですが、もっとリフトされていた場合は、眉がぐっと挙上したままになり常に驚いた様な表情で固定されていたことでしょう。 |
リフト糸術後の問題は切開せずに治せます!
他院スレッドリフト術後に問題が生じるパターンには、幾つかの典型があります。切らないと治せないと言われたら、切らずに治せる医師を探して下さい!そしてそうなる前に、下記の失敗の典型を知っておいて下さい。
症例② 45歳 女性
他院手術歴 42歳時(2020年) 頬と目の下に脂肪注入 44歳時(2022年12月14日) 糸リフト(吸収糸)挿入。同月21日に左側のみ穿刺&カテーテルにて担当医により奥に入れる処置施行。2023年1月30日別のクリニックにて徒手整復施行するも結局、両頬の陥凹線が治らなかった |
希望デザイン 両頬の糸の引き攣れと糸断端の突出を治したい。特に反対側に唇を寄せる等の特定の表情をした時の陥没線を改善させたい。 |
方法 両頬の挿入糸一部を針孔だけで抜去+特殊治療セット 4回+真皮再生注射(右 5回/左 8回) (※上記治療MENUには、FillerやFGFやコラーゲン等は一切入っていません) |
Dr.コメント 大抵の医院ではスレッドリフトの挿入をしてもそれによって生じる合併症を上手く治せません。切開しなければ挿入糸を取り出せないと開き直る医院も多く存在します。この方も当院受診前、上記2院以外にも別院2院に相談されていましたが、内1院は「治せない」、1院は「切開を要するがそれでも治り切るとは限らない」と言われています。特にこの方は挿入担当医の拙劣なスパイナル運針技術によって、真皮の一部が削り取られていましたので、糸抜去だけでは根治に至らず、欠損した真皮を再生させるのに治療回数が複数回かかり、殆ど治りましたが現在も治療継続中です。尚、真皮が欠損した陥凹線には、ヒアルロン酸等のFillerは無効であるばかりか、却って新たな凸凹を発症させるでしょう。 |
症例③ 45歳 女性
他院手術歴 43歳時(2021年5月) 法令線下部に不溶性フィラー「エランセ」を注入された 44歳時(2022年7月) FGF入りのPRPを顔面各所に注入+スレッドリフトを片方あたり10本ずつ挿入。その後左側のみ6本追加 |
方法 エランセ穿刺排出+特殊治療セット4部位1回&2部位1回 |
Dr.コメント スレッドリフト10本と左6本は明らかに過剰本数です。「船頭多くして舟山に登る」様に、担当医ですら適切な牽引のシミュレーションができなくなるでしょう。当院の技術なら片方3本ずつで充分な結果が得られます。しかも、挿入デザイン部位には以前注入された不溶性フィラーが内在しています。同一部位に複数の施術を施すと、一般的に不確定ファクターが増大して不測の合併症を生じせしめることに繋がります。現にこの症例でも過剰牽引による引き攣れと不自然な凸凹が随所に共存していたため、残存フィラーの穿刺排出と過剰牽引の解除および再発予防のための特殊治療を要しました。 |