目尻切開で外交連切断のみや粘膜切除がダメな理由と背景
目尻切開術前において、下瞼外側の形状変化と睫毛の並びをまず入念にシミュレーションしなければなりません。同一人物でも左右差があることが殆どで、デザインしてその通りに目尻切開しても、縫合面が㎜以下でうまく対応していなければ、閉眼障害や不揃い睫毛、左右差等の問題を生じてしまい、それにまして粘膜切除だと術後に殆ど後戻りすることがあるばかりか、目のゴロゴロや逆睫毛が治らず再手術を要することが多く見受けられます。加えて、外交連切断のみでは術後早期に切離面同士が癒着して効果が全くなくなってしまうのです。更に今度はそれを修正しようとすると粘膜面まで過剰切除されていることが多く、修正の余地が少なく修正すればするほど泥沼になる医師もいるくらいです。
その左右差、外反、閉眼障害を治したい!
症例① 38歳 女性
他院手術歴 21歳時:埋没法(1回目 2点固定 瞼板法) 25歳時:埋没法(2回目 2点固定 瞼板法) 27歳時:左側のみ 上眼瞼切開法 31歳時:両側目尻切開(粘膜切除法) |
希望デザイン 他院で目尻切開した後に目の縦幅が狭くなり過ぎ、何故か上眼瞼が内反して睫毛が目に刺さるのを治したい。また13年前に他院で入れた埋没糸を抜去して左右差を無くしつつ、より自然な二重にしたい。 |
方法 目尻切開術後の修正 1回目:(右瞼のみ)目尻切開LEVELⅢ 2回目:両目尻切開LEVELⅠ+新挙筋法2針4点 |
Dr.コメント この症例は、粘膜切除による目のゴロゴロ感に苛まれ続け、目尻側の睫毛が目に刺さる症状と、外見上の目の位置のズレがありました。当院では目尻切開修正のついでに内反睫毛も修正することは可能ですが、上眼瞼の内反睫毛と目の位置のズレに対しては、新挙筋法で改善可能です。 |
目尻形成分野でのNG手術とは?
※ページ最下段 美容整形Dr.選びのNG例とは?に加えて
- 目尻が横方向に拡大するだけ(目が細くなる)の内田法変法を勧められる
- 傷が表面にでないと言い下瞼の内側(粘膜面)の切開や切除を勧められる
- 希望していない手術 or 閉眼障害が生じやすい骨膜固定を薦められる
- 手術直前のデザインをしない or デザインがオーダーメイドではない
- 開眼度や目尻の形状に左右差がある場合でも左右全く同じデザイン
- グラマラス目尻切開とは説明されても直線的or外反デザインをされる 等、どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!
症例② 28歳 女性
他院修正歴 23歳:両側 目尻切開(内田法変法) 24歳:上眼瞼脱脂 埋没1点留め 28歳:埋没法両瞼1点留め |
希望デザイン 他院で目尻切開した後から目が重たく、却って小さく見えるのが気になっていた。目尻の左右差を改善したい。 |
方法 目尻切開術後の修正:両瞼 新挙筋法1針2点固定+右目尻切開LEVELⅢ |
Dr.コメント 当院では目の大きさ・形のみならず、睫毛の向きや二重ライン、瞬きの動きや目の位置の左右差も同時に改善させるデザインと技術がございます。内田法変法は、目尻を外側に向けて広げることができても、デザインンの宿命上、縦方向や斜め下方向には広げることができず、むしろ細目になってしまうことがしばしばございます。 |
目尻切開で失敗されるとこうなります!
目尻切開術後の切開瘢痕を、再切開や切除、皮膚移植等で施術すると担当医に説明されても、そしてその担当医がどんなに名医で有名でも、或いは過去の症例実績がどれほど素晴らしく自然で美しく見えたとしても、決して安易に手術は受けないで下さい。当院では、皮膚残存の余地が少ない場合には少ない中での目尻修正を、余地がない場合にも瘢痕除去法を、更に皮膚を再生させる必要があると他院で言われた場合でも、瘢痕解除により自然な形状をある程度復活させる技法がございます。
症例③ 23歳 女性
他院手術歴 19歳時:目尻切開(タレ目形成) 20歳時:目頭切開 その後修正目的に上眼瞼全切開 22歳時:全切開眼瞼下垂+脱脂、目尻切開 |
希望デザイン 左目尻の赤い部分が見えているのを改善したい。 |
方法 目尻切開術後の修正:特殊修正手術 |
Dr.コメント 目尻切開で過剰切除されるか骨膜固定などで過剰牽引されてしまうと、目尻外側の粘膜面が露出または外反して、メイクではカバーできず結膜炎やドライアイの原因にもなってしまいます。また修正しようとしても粘膜面同士は縫合ができないため、学術書や学会発表にはない特殊な修正デザインと(当院オリジナル)技術を要します。 |