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二重整形術後修正「目の位置の左右差を4Dデザインで揃える」編

目の大きさの左右差の原因はほぼ上下瞼の形状の左右差です!

日本人の成人女性の眼球の直径は23~24㎜、瞳(黒目)の直径は11~12㎜と言われています。器質的病変の無い殆どの方の眼球の大きさには実は差がありません。個性は形には宿らず、せいぜい瞳の色や白目の色調に見出せるくらいです。魅力的な目や怖い目つきなど、目の表情を司っているのは上下の瞼の形状ですので、目の大きさに左右差がある場合も例外なく原因の大半は上下の瞼の形状にある筈です。

しかしながら一言で「上下瞼の形状」といっても、㎜単位の厚みしかない瞼の形状は千差万別です。モウコヒダを含む皮膚・皮下脂肪層・眼輪筋と筋膜・眼窩脂肪と隔膜・挙筋と挙筋腱膜・ミューラー筋・Roof・瞼板・結合組織・睫毛など、それを構成する組織の形状や大きさのみならず、瞼は立体構造物であると当時に動的に変化する4Dの次元を持ちます。二重ラインの幅や形にもある程度個性があり、眼球が前方に突出している等の眼窩骨との相対的な関係や眉や鼻スジとの配置でその人の顔の特徴が決定づけられる側面もあります。似顔絵師が目の大きさをデフォルメ(強調)して人物画を描いたとしても、その人の特徴的なパーツの配置関係だけは決して崩しません。

目の大きさ・形・位置の左右差を解消したい!

目の左右差改善スライド1
目の左右差改善スライド2
目の左右差改善スライド3
目の左右差改善スライド1
目の左右差改善スライド2
目の左右差改善スライド3
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眼球の上下位置の左右差の原因は鑑別を要します!

眼球の上下位置に左右差がある場合には、眼窩骨レベルなのか表情筋群レベルなのか、前額からのタルミや神経損傷等がメインの原因なのかの鑑別を要します。それらが複合的に合わさっていることもあるため、大抵の医師は「治療対象ではない。眼窩の骨の位置から変えなければ治らない」と思い込むことでしょう。眼球の上下位置に左右差がある場合、形成外科的には通常「頭蓋骨→骨格筋→表情筋群→筋膜→皮下組織→皮膚」の順に歪みや非対称性を評価しようとします。無論外傷や瘢痕、タルミや神経損傷等があればそれも加味しますが、眼球の上下位置はそれらのみでは変わりません。

治療に携わって注意深くモニター様たちの予後も観察し続けて判ってきたことですが、実は、医学的因果律のセントラルドグマに反する事例が幾つも見受けられました。つまり、「上下眼瞼の何らかの手術を受ける→その結果何らかの左右差が生じる→脳が無意識に補正しようとして表情筋群の働きに慢性的な左右差を齎す→顔面全体が歪む→眼球の上下位置に一見して左右差がある様に見られるに至る」です。

実際、この記事の症例①や③では当院での手術後すぐには眼球位置の左右差の改善がそれほどみられませんでしたが、数ヶ月以上経過して初めて左右対称になっていったのです。これは、補正された上下瞼の状態に脳が無意識に時間をかけて順応してきたと説明するしかできない現象でした。

開発者でしか判りませんがこの技術は他院では決して不可能です!

斯く言う私も、新挙筋法を応用すれば眼球の位置の左右差を改善できると気付いたのは、開発後数年経ってからでした。開発当時タルミやクボミのgradeに合わせて眼瞼下垂の治療に臨んでいると、それぞれのファクターのgradeにも悉く左右差がある症例があることに気付きました。

その内、左右異なる挙筋度で左右異なる度合いの眼瞼下垂の治療を試みている内に、深いクボミにはより深い新挙筋法を施してタルミを深く折畳んで①「眉-目間距離」を縮めることができるようになり、やがて(ジャグラーがお手玉の数を増やせていくかのように)②クボミ・③タルミ・④多重ライン・⑤⑥二重ラインの幅と形・⑦⑧睫毛の形と挙上度や開眼度、そして⑨⑩目の位置と顔面全体の歪みの補正に至る1石10鳥のファクターを同時に最大公約数で揃えることができる様になりました。何故「最大公約数」なのかと申しますと、一つのファクターだけを完全に揃えようとすると「こちらを立てればあちら(=別のファクター)が立たず」が必ず生じるからです。

症例① 42歳 女性

目の左右差&位置&大きさ改善01
他院手術歴
20歳時:両瞼埋没法(2点固定 瞼板法)その後上眼瞼のタルミが出現して二重幅が狭くなってきた
40歳時:前額へのBOTOX注射 その後更に上眼瞼(特に左側)のタルミがひどくなり、左瞼のみ埋没(瞼板法)手術を受ける。
希望デザイン
老けて見える眼の下のタルミと膨らみを改善させたい。
BOTOXの効き目が切れた後も目の位置の左右差が著しく目立ち、切開や切除せずに左右差を改善できればさせたい。
方法
1回目:両側 下眼瞼脱脂術
2回目:両側 新挙筋法(2針4点固定法・左右で異なる挙筋度)
Dr.コメント
当院の新挙筋法の技術を駆使すれば、眉-目間距離・上瞼のタルミ度・クボミ度・開眼度と二重ラインの幅や形を全て同時に、最大公約数で左右揃えることが可能です。この症例もその典型例ですが、私の想像以上に「目の位置」まで揃えることができました。この方は眼窩骨の位置に左右差があるのではなく、前医での手術のせいなのか表情筋群やタルミとクボミ等の表層レベルの左右差ですので、瞼を折畳ませる深さを調整するだけで均整が取れたのだと思います。(この症例は部分モニター様ですが、術前の写真が決して歪めたり斜めに撮っているのではないことが確認できる様に他のパーツを除く輪郭をシルエットで表記しております。)

目の大きさの左右差を手術で解消するには実は様々な技巧を要します!

開眼時の目の大きさの左右差がある場合、(たまにメールでご自身の写真を添付されてご相談される方もいらっしゃいますが)どの部位にどの程度の左右差があるのかを仮に写真で捉えたとしても、実はデザインや手術方針は全く定まりません。もしも写真を見ただけで「手術で絶対に治せます。」という医師がいたとしたらその言動は詐欺師に近いと思います。御本人様の瞼を触診したり専用のブジ―等でシミュレーションしなければ、皮膚のテンションや厚み、開閉眼の自由度や術後の予後の状態を推し量ることができません

しかも当院は上眼瞼に関しては全切開を用いません。全切開をしてしまうと瘢痕が目立ち却って開閉眼障害を併発してしまうことが多いからです。瞼のクボミ・タルミ・多重ライン・睫毛の形・眼瞼下垂の有無と程度・眉や鼻スジとの位置関係・開眼度など、個別の左右差の原因と多彩な技術の組合せで必要かつ充分な4Dデザインを施し、最少リスクとコストでその人だけのオンリーワンの手術をいつも心掛けています。

症例② 22歳 女性

目の左右差&位置&大きさ改善02
他院修正歴
18歳時:埋没法(2点固定 瞼板法)
18歳時:その後二重ラインが取れてきたので上眼瞼脱脂(ゴマ粒くらいの脂肪だった)+埋没法
21歳時:小切開法+埋没法(右側のみ)
20歳時:涙袋形成(ヒアルロン酸注入)
希望デザイン
以前他院で脱脂をした筈だが、取れた脂肪があまりにも小さくてまだ瞼の腫れぼったさが治っておらず、もう一度脱脂して二重ラインの左右差や目の開きを改善させたいが、全切開法は望まない。
方法
新挙筋法2針4点+マイクロ切開脱脂術(他院修正・脱脂やり直し)
Dr.コメント
やはり前医では上眼瞼の脱脂が殆どなされておりませんでした。両側共に未脱脂の方と同等の脂肪が摘出され、ついでに当院でしかできない(恐らく他のDr.はどうやったか判らないと思います)目の上下位置の左右差を(骨格を変えず、メスも用いずに新挙筋法のみで)揃えるデザインを施しております。

瞼が窪んでいるから→注入
瞼が弛んでいるから→切除
は短絡すぎる思考です!

瞼のクボミは生来の遺伝的要因で成人期前後でも生じることもあり得ますが、多くは加齢現症です(遺伝的要因でさえヒアルロン酸や脂肪等の注入法が正解であるとは限りません)。 クボミが(コンタクトレンズやアトピー性皮膚炎等の慢性的牽引や擦過も含む)加齢現症であるからこそタルミも同時に生じている場合が多く、その場合はタルミをクボミに収納させるだけで一石二鳥に解決するばかりか、開眼度もUPします。(中等度以上のクボミの症例で例外的に適量を注入した方が挙筋腱膜の「滑車の原理」で開眼度が改善する場合も勿論ございます。)

症例③ 42歳 女性

目の左右差&位置&大きさ改善03
他院手術歴
30歳時:埋没(8点留めの瞼板)法
希望デザイン
目元とお顔全体の印象を若返らせたい。以前他院で埋没法を受けたが、加齢で生じた瞼のタルミや目の開きの悪さを改善させて目の位置の左右差を(切開や注入等をせずに)治したい。
方法
1回目:両側 新挙筋法(2針4点固定法・左右で異なる挙筋度)
2回目:左側 新挙筋法(1針2点固定法)
3回目:右側 新挙筋法(2針4点固定法)
Dr.コメント
この方は真正面を向いていても斜視に見えるほど目の位置と大きさの左右差があり、「長年、悪い魔法使いの魔法にかかっていた」と仰る程でしたが、モウコヒダのツッパリも多少あったため左右それぞれ2回の新挙筋法の手術を要しました。しかし7年経過して再来院された際には、左右対称の目の位置と大きさで安定しておりました。(この症例も部分モニター様ですが、術前の写真が決して歪めたり斜めに撮っているのではないことが確認できる様に他のパーツを除く輪郭をシルエットで表記しております。①例目と共に、真直な鼻スジを軸に左右の差を比較してみて下さい。)

瞼の形成手術でNG例とは?
※ページ最下段 美容整形Dr.選びのNG例とは?に加えて

  1. 切開法を勧められる or 瘢痕修正目的で切開や切除法を勧められる
  2. 切開瘢痕直下のガタガタ線や凹みにヒアルロン酸や脂肪等の注入を勧められる
  3. 希望していない方法や別の手術を勧められる
  4. 眉下・眉上切開等を他の選択肢を与えられず勧められる
  5. 眼瞼下垂(疑い)の病名を付ければ保険診療可能だと勧められる
  6. 瘢痕治療にステロイドや脂肪溶解注射(失明リスク有)を勧められる
  7. 等、どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!

瞼形成手術で失敗されるとこうなります!

切開法による二重形成術後の切開瘢痕を、再切開や余剰皮膚の切除、ヒアルロン酸や脂肪の注入等で施術すると担当医に説明されても、或いはその担当医がどんなに名医で有名でも、過去の症例実績がどれほど素晴らしく自然で美しく見えたとしても、決してその様な手術は受けないで下さい。

名医の術後でさえ当院で眼瞼下垂治療後の修正をした方の中には、左右差が悪化するに留まらず開閉眼障害や兎眼、三角睫毛、三白眼、瞼の引攣れ、不自然またはガタガタしたライン、を起こした方等が数多くいらっしゃいます。それは、その医師の責任であることは勿論ですが、(特にその医師がそれしか知らないか信奉している)手段や方法自体が古いか間違っているからです。

瞼の他院術後修正 リスク・問題点・合併症とその対策
1.合併症や副作用と軽減または予防法
  • 麻酔による腫れがひくのに通常は数日間、炎症による腫れや内出血のダウンタイム(治癒期間) は平均2~3週間程度です。
  • 埋没法の傷跡は各部位に1~2箇所ずつ直径1~2mm程度の針孔がつき暫く残りますが、数日月~数週間程で目立たなくなります。
  • レーザーや日焼け・化粧の迷入等で色素沈着(シミ)が起こることもありますがこれも稀です。
2.ごく稀な合併症
  • 内出血、感染(化膿)、などに対しては適切な注意事項と服薬等の遵守で予防します。
  • 局所麻酔のアレルギー反応が出た場合、点滴や服用薬で治療します。
  • 感染が生じた場合(ごく稀)のダウンタイム(治癒期間)は更に数週間かかることがあります。
  • 切開や切除を伴う手術の場合、目立つ瘢痕・三白眼・外反・粘膜の露出・一時的なドライアイ等が生じることがありますが、数週間~数ヶ月、治癒遅延が生じた方でも数ヶ月以内に自然軽快してきます。万一自然軽快しない場合にはアフターケアで治療します。
3.禁止事項
  • 術前夜:結膜の充血が生じること(夜更かし・飲酒・コンタクトレンズ装着等)をできるだけ避けて下さい。
  • 術日朝:静脈麻酔を御希望の方は食事を控えて下さい。常用薬はカウンセリング時に服用是非をご確認しておいて下さい。
  • 術後2日~3日:入浴・飲酒・刺激物摂取・運動 ・洗顔や化粧(シャワーは翌日から可能です)
4.術後の必須事項とした方がいいこと
  • その後数週間はコンタクトレンズの装着やアイボンやゴーグルの使用は控えて下さい。
  • 通常5~7日後の抜糸が終わればメイクが可能になりますが、術後2~3週間はクレンジング時の強い擦過を控えて下さい。
  • 手術後当日のみ 15分毎にクーリング(冷却) 15分毎と安静を心掛けて下さい。
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