症例① 43歳 女性
他院手術歴 40歳時(2020年2月) 東京のPRP再生医療専門と謳う美容外科医院にて目の下とほうれい線付近にFGF入りのPRPを注入され、その3ヶ月後シミ取り目的にてレーザー治療を受けたが、注入部位に一致したところが硬くなった。 注入された医院でステロイド注射を4回受けるも、全く効果が無かった。 |
希望デザイン 両側の眼の下にある不自然に硬く膨らみ過ぎたシコリを切らずに治したい。 |
方法 両側:特殊治療セット(各1回)&(2ヶ月後撮影日に線維化溶解・再発予防処置 各1回) |
Dr.コメント この記事で御紹介する3例は全て、東京のPRP再生医療専門と謳う美容整形医院でFGFを注入された方々です。写真では判別し難いですが、この方の場合は1回の特殊治療セットで概ねシコリの減量が(実際の触診や視診で)はっきり判別できました。FGF混入のPRPは、注射回数や薬液濃度、部位や施術経過年数などによって時限爆弾の様に様々な合併症が後発的に生じて来ることが多く、当院の特殊治療セットでも数回で済まない難治性のシコリを発症している方もいらっしゃいます。勿論FGF取扱医院や担当医個人の理念や資質も問題ですが、せめて治し方が判ってからにしてもらいたいですね。 |
最も難治性なのは、FGF(グロースファクター、GF、他人由来成長因子)の単独・混和注射!
プチ整形の中で特に難治性で厄介なのは、同一部位への異種剤混合注射や、自己採血で得られるPRPに他人由来のFGFを含むGF(グロースファクター製剤)を混和されて注入されるケースです。ヒアルロン酸や他のFillerに混和して注入する医院もある様です。(尚、自己採血で得られるPRP 自体には問題はありません。)
製剤化された非自己由来のグロースファクターには、防腐剤や安定剤等の化学的加工がなされているためか、注入部位に分散・拡散されて年余に跨り染み着き、細胞レベルで常に吸着して異常な活性化シグナルを正常細胞に伝達し続けることが、細胞の異常化や腫瘍形成の機序と考えられます。最近、FGF肯定派の某医院で、抗癌剤の一種「5-FU」を注入してシコリの治療を試みる医師が出現しましたが、無効であるばかりか本末転倒です。発想が稚拙で本質に辿り着いていませんが、翻弄されるのは患者です。
この様に、安易に注入している医師達が想定するよりも、FGFはずっとはるかに危険なシロモノです。注入した医師達でさえ切らずに治せない「多発性腫瘍」という新たな疾患が、美容医療の名の下でその安直な医師達によって創り出されているのです。
症例② 45歳 女性
他院手術歴 43歳時(2021年9月) 東京のPRP再生医療専門と謳う美容外科医院にて目の下のクマのみにFGF入りPRPを注入された。 |
希望デザイン ずっと違和感を感じ続けて悩んでいたが、こちらの医院のホームページで針を刺すだけで治るのだと知り、元の老け線が再発しない程度に治してもらいたい。 |
方法 両側:特殊治療セット(各1回)& 線維化溶解・再発予防処置(各1回) |
Dr.コメント 3例とも同じクリニックでFGF入りPRPを注入された方々なので、シコリが発症している部位も程度も酷似しています。共通して言えるのは、インディアンライン(ゴルゴ線、Mid Cheek Groove)を超えて瀰漫性または隆起性に浸潤して硬化したシコリを形成しているということです。もしもこの方々が下眼瞼縁を切開して腫瘤を摘出する選択をされた場合、それぞれのシコリのデザイン位置からは比較的遠いため、剥離や掻把による三白眼や醜形のリスクが非常に高いと思われます。下眼瞼の皮膚は薄くて柔らかく、ほんの僅かな線維化でも拘縮縮緬ジワ、凸凹や痙攣、老けた顔貌等になり易いからです。 |
当院の特殊治療セットとは、メスを用いず針孔だけで治療することに特化した職人技術です!
この最新技術による治療法で、シコリや凸凹、シワやタルミの悪化や、永続的麻痺等の不可逆的な切開特有の合併症を起こさずに、根治に至ることが大多数ですが、それがたった1回で済むこともあれば、4回を1クールとして数クールかかる(FGF等の)難治性ケースもあります。
治療回数が複数に跨ると異常組織の位置や硬化の程度が毎回変化するので、都度デザインや細かい手法がオーダーで変わります。
詳細は企業秘密性のある技術ですが、原理はやはり「原因物質の除去」です。勿論「これがFGFの粉末だ」と言えるものは肉眼では見えません。そして人間の技ですから1回で100%の異物が除去できるわけがありません。(この治療成績を当院HPで見ただけで「注射で取れる訳がない」と思い込み吹聴する医師達の誤解や悪意ある曲解も、この点を全く理解できていません)
では一体何を見ているのかというと、特殊治療技術によって(幾分か除去できた筈の)特定の部位の再発度(癒着の程度やシコリの形、硬さや質感等)を経過の時系列診察で詳細に「診ている」のです。
症例③ 30歳 女性
他院手術歴 26歳時(2019年12月) 東京のPRP再生医療専門と謳う美容外科医院Aにて目の下のクマにのみ、FGFが混入されたPRPを注入された。 29歳時(2022年春と夏計2回) 別の美容整形医院Bにて脂肪溶解注射を試みられるも、効き目が無く、却って凸凹が目立ってきた。 |
希望デザイン 不自然に膨らんだしこりの修正 |
方法 両側:特殊治療セット(各3回) |
Dr.コメント 眼の下のシコリを治療した後にデザイン部位のシコリが減量している効果だけでなく、僅かな変化ですが、共通して気付くことがありますね。それは、下眼瞼縁が下方に下がり眼の開眼度がUPしているということと、眼の大きさの左右差も改善傾向にあるということです。FGF注入後の腫れが引いたか引いていないかの時から、下瞼がシコリによって下方から押し上げられ続くため、自分でも気付かない間に気付かない程度、眼が小さくなってしまっています。まるで悪い魔法使いの魔法にかかっていた様だと仰った方もいます。因みに特集記事でも述べましたがこの種のシコリには脂肪溶解注射は無効です。 |
当院の特殊治療セットの効果判定や評価法と、数々の過去症例・実証エビデンス!
但しこの治療法には、ダウンタイム後に元の状態との変化が判りづらいという欠点があり、毎回「主観」と「客観」の両方で互いに評価し合います。その「変化」に如何に気付くかが、この治療継続の重要な動機と必然性になります。
外見上の凸凹や摘めるシコリの厚みと硬さ、癒着の程度や皮膚の感度と色味、表情時の凸凹や突っ張り具合など、鑑別チェック項目は部位や治療歴によって何種類もあり総合評価に与します。
患者本人が何らかの理由で治療を中断するか、結果に満足して再発さえしなければ終診です。決して1クールありきではありません。中には根治を目指し過ぎても、ゴルゴ線が復活してしまうので敢えて完全除去を避けて欲しいという方もいらっしゃいます。前回の治療でどう変化したかを共有して、次の治療をする決断をするのは御本人様次第です。
そして少なくとも過去全例で共通して言えることは、この特殊治療セット(他院には無い当院オリジナルMENUですが)や特殊な線維化溶解・再発予防処置により、途中で中断せずにきちんと通院・チェック・加療すれば、改善または根治(再発や悪化しないことを終診とする方もいます)するということです。