脂肪吸引の中でも実は顔面の脂肪吸引が最も難易度が高い
貴方の元々の顔面の形状(骨格や筋肉を含む)や皮膚のコンディション(ニキビや毛穴、肌理等)、組織組成(脂肪だけでなく線維組織)、皮膚と真皮の張り感や加齢シワとの関連に加えて、貴方が過去にどの様な施術を受けてきたのか、受けていた場合の現状の問題点がどの程度どの層で生じているのか、更に貴方が口頭で仰る理想の仕上がりも詳細まで全て計算に入れて、恰も人工知能の様に㎜以下単位でデザインし、1度の手術で完成させる技術が問われているからです。つまり要所要所で吸引しすぎても取り足りなくても、後遺障害を残してもダメなのです。
症例① 25歳 男性
他院手術歴 24歳時:口唇 縮小・鼻 ゴアテックス挿入 |
希望デザイン 骨削りをせずに面長の輪郭を、脂肪吸引と注入でなんとか変えたい。 |
方法 下顎の骨削りをしない輪郭形成の他院術後修正 VASER通常吸引(頬~下顎)+脂肪+PRM注入 |
Dr.コメント この症例は下顎骨を切除せずにどこまで顔面輪郭が御希望に添える程変えられるか、前衛的な試みでしたので術前シミュレーションで打合せを徹底しました。最初から骨削りをしないと決心された場合、この術式で満足されるといいのですが、万一本術式の後に骨削りをすると土台である骨の体積が減り、顔面の皮膚と皮下組織が一斉に下方にナダレ現象を起こすかの様な弛緩が生じえるので、手術の順番が大切になってくるでしょう。 |
顔面脂肪吸引修正or注入でのNG手術とは?
※ページ最下段 美容整形Dr.選びのNG例とは?に加えて
- 吸引後の陥凹部の触診 or 皮膚の伸展度をシミュレーションしない
- 吸引部の陥凹の原因が、癒着なのか取りすぎなのか判断を間違う
- 吸引部に異物の残存があるか確認せずに脂肪注入を薦められる
- 陥凹部にはヒアルロン酸等のFillerの注入しかないと断言される 等、どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!
症例② 50歳 女性
他院手術歴 42歳時:耳朶上部切開ミニフェイスリフト・ミントリフト・エンドタイン 43歳時:下顎骨削り・下顎レーザー・アキュリフト |
希望デザイン 他院の手術で傷跡が目立った割には効果が全く感じられなかった。特に、ミントリフト後に首が締まって呼吸がしづらくなり結局抜去してしまった。もうこんな思いはしたくないと思い本来の希望を可能な限りリスクなく叶えて欲しい。凹凸や左右差も改善して欲しい。 |
方法 下顎の骨削りをしない輪郭形成の他院術後修正 VASER 通常吸引(全顔面)&脂肪+PRM注入 |
Dr.コメント この症例は、フェイスリフト手術やリフト糸手術、下顎骨削り手術をお受けになられても、一向に御希望通りにならなかった方です。頬骨下とコメカミがコケていると瓢箪型輪郭となり、年齢以上に老けて見られてしまいがちです。面長輪郭改善と共にアンチエイジングを兼ねたデザインを施しました。レーザーや糸リフトの効果は、上手くいっても1~2年ですが、脂肪吸引や注入の効果は注入脂肪が生着した後(約3ヶ月以降)は半永久です。 |
顔面骨削り手術で失敗されるとこうなります!
骨削りやセットバック等の手術は費用だけでなく、不可逆的な後遺障害が発生しやすい大掛かりな手術です。顔面神経損傷による永続的な表情筋群の麻痺、三叉神経損傷による感覚鈍麻や痺れ、望まない部位の亀裂骨折の波及、咬合障害、左右差、万一の深部感染、そしてタルミや陥凹、シワ、口角下垂等です。当院では、ハイリスクである骨削り手術の代替法も幾つかご提案しております。貴方のお顔の替わり(スペア)はありませんので、目的が叶うならより適切な手段を選択して下さい。
症例③ 24歳 女性
他院手術歴 20歳時:リフト糸リフトアップ術 22歳時:鼻・口唇・顎にヒアルロン酸注入 |
希望デザイン 鼻や唇のパーツを大きくしても理想通りでは無かったので、骨を削らずに小顔にしたい。 ついでにアゴも小さくしたい。後々に年を取りにくい処置をしておきたい。 |
方法 下顎の骨削りをしない輪郭形成の他院術後修正 VASER 通常吸引(頬~下顎)+脂肪注入 |
Dr.コメント この症例は、小顔効果と将来のエイジングに備えた予防効果に加えて、骨削りせずにアゴを小さくするご本人様の御希望で上記のデザインをしました。アゴは脂肪吸引により多少小さくできるのですが、元々繊維組織の比率もやや高く、やりすぎると梅干しジワが目立ち、オトガイ神経のダメージも大きくなることが予想されるので、極端には期待できません。ついでに口角挙上度に左右差があったため、微調整しました |