主治医に言われ、もう治らないものと諦めていた!
安易な保険診療の眼瞼下垂手術がダメな理由と背景
眼瞼下垂と診断されても、大別して先天性と後天性のものがありますが、当院では真性(神経・筋原性の欠損や麻痺など)と仮性(挙筋腱膜の過伸展・上眼瞼眼窩脂肪過多・皮膚や皮下組織の肥厚・上眼瞼陥凹・加齢・外傷など)に分別しています。大抵、医師の主観により診断され、真性と仮性の区別すらついていません。ここでいう仮性の場合、貴方の挙筋や腱膜は毎日数千回の瞬きができていて、決して運動機能を損なっているわけではなく、上眼瞼挙上の妨げになる要因のみを解決すれば、全切開をせずとも根治可能なのです。実は、挙筋短縮術や挙筋前転法、眉下切開しか知らない保険診療や大学病院ほど遅れているのです。寧ろ、それらの手術で医原的眼瞼下垂や兎眼・三白眼・ドライアイ筋緊張性慢性頭痛・そして和田アキ子さんの様な三角目も多く生じているのです。
症例① 43歳 女性
28歳時 感染によるBell麻痺で眼瞼下垂発症
他院手術歴:なし Bell麻痺治療歴:あり |
希望デザイン 眼瞼下垂の治療と開眼度の左右差の改善、タルミ・くぼみの改善 |
方法 眼瞼形成術後修正(後天性疾患の修正治療) 両側 上眼瞼マイクロ切開脱脂術+新挙筋法2針4点 |
Dr.コメント 28歳時、居酒屋でのアルバイトに忙殺されていた折、たまたま不潔な手で目を擦ってしまって毎日疲労困憊で自己ケアする間もなく、気づけば両瞼とも眼瞼下垂になっていた症例です。眼科診療も手遅れと言われて約15年間諦めていた様ですが、瞬きができている以上、神経や筋肉の異常がないと判断して、挙筋腱膜の挙上をアシストするために上記手術の充分な適応だと診断してその通りに手術をしました。 |
上眼瞼の形成外科手術でNG例とは?
※ページ最下段 美容整形Dr.選びのNG例とは?に加えて
- 上下瞼の陥凹部(特に切開瘢痕下)に第一選択として脂肪注入を勧められる
- 全切開法を薦められる or Roof脂肪注入や眼輪筋内注入を勧められる
- タルミ切除と陥凹部への脂肪やFiller注入を同時に行うことを提案される
- 切開瘢痕の直下の凹みにヒアルロン酸や他のFillerの注入を勧められる
- 開閉眼障害があるからと言って、上下瞼に皮膚移植や皮弁術を勧められる
- 眼瞼下垂(疑い)の病名を付ければ保険診療可能だと全切開を勧められる
- 仮性に対し挙筋短縮術や前転法、眉下切開、前額冠状切開術を勧められる 等、どれか一つでも当てはまれば申し込まずに思い留まって下さい!
症例② 28歳 女性
過去に大きな交通事故に遭遇し、上眼瞼裂傷受傷
他院手術歴:上眼瞼裂傷に対する形成外科手術 |
希望デザイン 第一に目が大きく開くようにさせて二重ラインを安定させたい。 両方の上眼瞼のクボミと多重ラインも解消したい。 |
方法 眼瞼形成術後修正( 外傷後の修正治療 ) 1回目:両瞼 上眼瞼マイクロ切開脱脂術+目尻切開LEVELⅢ 2回目:両瞼 新挙筋法2針4点固定法 3回目:オーダーメイドZ形成目頭切開 4回目:下眼瞼タルミ切除術 |
Dr.コメント 上眼瞼の裂傷縫合の瘢痕と、慢性の炎症による皮膚の肥厚化によって開眼障害と多重ラインが認められるものの、開閉眼は比較的自在にできていましたので、当院診断基準で仮性眼瞼下垂と判断し、全切開せずに(外傷性)眼瞼下垂を治療した症例です。加えて上眼瞼陥凹に対しては新挙筋法で対応し、開眼度UPには蒙古ヒダのツッパリの解除と目尻切開を要しました。 |
上眼瞼の形成外科手術で失敗されるとこうなります!
先天奇形や外傷、癌治療に伴う切除や皮弁術等では、形成外科の本領発揮です。目立つ傷跡をいかに目立たなくさせるかに特化した切除や縫合、有茎や遊離皮弁術等、大学病院で伝統的に陶冶された技術が確かに数多く存在しています。しかし、美容医療に転用されるそれらの技術は寧ろ仇になることが多く、世界最新美容医療=形成外科技術ではありません。例えば切開後中等度以上の兎眼を発症した症例に対して、形成外科では紡錘型有茎皮弁を眉下から上(下)眼瞼への移植を勧めることがあります。絶対に止めて下さい。つぎはぎの瞼で人生を悲観した方も、却って開眼障害になった方さえもいらっしゃいます。当院には有効な切り貼りしない兎眼治療の代替法がございます。
症例③ 22歳 女性
ギランバレー症候群既往あり 肢端紅痛症状+瞼の浮腫+EPILEPSY
他院手術歴:なし 上記疾患に対する治療歴:あり |
希望デザイン 全切開せずに上眼瞼の浮腫とタルミ改善したい。ライン幅は今よりも少し広くし平行型に近づけたい。瞳を大きく、多重ラインは避けたい。 |
方法 眼瞼形成術後修正(後天性疾患の修正治療) 両側 新挙筋法2針4点固定法 |
Dr.コメント ギラン・バレー症候群の症状には個人差がありますが、発熱等の感染症症状の数週間後に手足脱力発作が生じ、重症なケースでは顔面や目を動かす筋肉にも麻痺が生じることがあります。この症例の上眼瞼挙筋の運動能力は殆ど低下しておらず、併発した瞼の浮腫と無意識に感じる重たさを改善したいとのことでした。幅の狭い二重ラインの新挙筋法をシミュレーションしたところ、脱脂を併用せずにできそうだと判断し御本人様の希望通りとなりました。 |